私にとって新潟県といえば・・・
真っ先に思い浮かぶのはガスホルダーニコタン。
魚沼産コシヒカリでも上杉謙信でも佐渡島のトキでもなくガスホルダーニコタンなのですよ。
出会いはいつだったか。
おそらく雑誌ワンダージャパンで知ったから10年前くらい。
初めて存在を知った日からこの目で見たいと思っていた次第でございます。
見てくださいよ、この笑顔。ガスタンクとは思えない癒しを与えてくれるではありませんか!
ガスホルダーニコタンとは?
新潟県新発田市にある新発田ガスが保有するガスホルダー(一般的にはガスタンクと呼ばれていることが多いが正式名称は「ガスホルダー」)に描かれているキャラクター。平成元年に登場し平成3年に公募にて「ニコタン」と名前が決められた。新発田ガスさんのHPに詳細が記載されている。
ガスタンクに絵柄を入れること自体は珍しいことではないが、ここまでシンプルかつインパクトあるものは唯一無二。さらに愛嬌満載で親しみ深くなるのはアイデアの勝利としか言いようがない。
新発田市には5つのニコタン生息スポットが存在している。
会社の住所調べれば分かることだが、あえてGoogleマップの航空写真からガスタンクを探して見つけてきましたよ。
①田んぼの中のニコタン
・・・。
それは唐突に現れた。
黄金色に輝く稲穂の奥からニッコリと見つめてくる可愛いやつ。
マップ上だとニコタン♀固体の「モモタン」が隣にいるはずだった。訪問時は補修工z・・・お着替えの最中でツーショットはお預けになった。
新発田ガス株式会社藤寄供給所で待っているよ。
米どころ新潟らしい景色とニコタンの組み合わせ。
日常に溶け込むちょっと不思議なもの。
このちょっと不思議な景色に恋焦がれていたのよ。
そんな不思議な違和感もこんなに可愛いのだから許せてしまう。
ここに来れただけで満足だった・・・。
②国道7号線のニコタンとモモタン
新潟県と東北地方を結ぶ大動脈でもある国道7号線にニコタンとモモタンが住んでいた。
二人は背中合わせに上下線を見守っていた。
モモタンも可愛いですなー。
住宅街から見ると違和感が凄い。
これが普通のガスタンクだったら何の変哲もない景色なんだろうね。
頼り甲斐のある背中。
ここは周囲を歩いたけど事業所の看板は見当たらなかった。
そしてこのニコタンが名誉ある初代ニコタン。・・・今年で33歳か。
小さいモモタンより大きいニコタン。迫力が違うね。
桃色のお花と一緒に、はい可愛い。
③新発田駅最寄のニコタン
ニコタンどこにいるのか分かるかな?
分かったかな?
駅から徒歩15分くらい。
ここが新発田ガスの営業所かと思いきや物流会社だった。
ゴゴゴゴゴ・・・・。
今にも動き出しそうなニコタン。可愛いです。
駅から近いため電車派の貴方にオススメのニコタン。
新発田駅。
訪れるまで「しんはつでん」と呼んでいたけど「しばた」でびっくり。
雁木造りの商店街が見れるかと思ったけれど鉄製のしっかりしたアーケードでちょっと残念。それでも個性が光ってる面白い形だった。
④胎内市のニコタン
近隣には市営の体育館やソーラーパネルなど、THE郊外という場所に住んでいました。
よく見るとニコタンはニコタンでも表情が微妙に違うということに気が付かせてくれた。この子は細長い目で綺麗なハの字を描いている?
ちょっと見比べてみよう。
・・・並べてみるとゲシュタルト崩壊するのは気のせいか。
私の好みを言うと国道ニコタンかなぁ。どれも可愛いけどね。
⑤胎内市のモモタン
ソロデビューしたモモタン。
目の前は畑、近くには学校など地域に根付いた活動をしてらっしゃる。
避難先の目印としてこの上ない存在かも。
ふたりのモモタンを比べてみよう。
モモタンもお顔に違いがあるけど、タンクの大きさとかその辺りも関係するのかな。撮り方の方向とかでも表情が変わるかもね。
これにてニコタンを探す旅は終了。
新発田市と胎内市と隣接していたから5つのスポットをじっくり回っても半日あれば大丈夫。私は午後の13時に田んぼのニコタンを発見して、寄り道しつつ16時に胎内市のモモタンの撮影を終えた感じ。北陸は交通の便が良くていいっすね。田んぼの隣をすいすいと走って気持ちよかった。
静岡市から新潟県に来てまでガスタンクかよと自嘲する危険も孕んでいたけど満足度はかなり高め。昔から来たかったから当然と言えばそうか。珍スポットにせよ廃墟にせよ、日常に溶け込む不思議なものってやっぱり良いし、そこに惹かれているのかもしれない。強烈な違和感こそないが、ニッコリ笑顔のニコタンを眺めていて温かい気持ちになれた。
新潟県は距離だったり交通アクセスの関係で頻繁には来れないけど魅力溢れるいい場所ですなー。ご飯も美味しいし、この展望台も無料だったりと至れり尽くせりな土地ですよ。