見事な保存状態で残っているこの校舎。
調べてみるともともとは来迎寺村立来迎寺小学校だった。1947年に来迎寺小学校内に高等学校である越路分校が開校されたという珍しい経歴を持っている。1970年に来迎寺小学校が統合されて移転。越路分校が独立校舎になり1984年に閉校を迎えている。
現在は越路郷土資料館として木造校舎の手前にあるコンクリートの建物が使われている。私の訪問時は残念ながら営業時間前で見学はできなかった。
広い校庭に天を穿つように伸びる杉の木。
閉校記念碑も残っている。
元々は来迎寺分校という名称だったようだ。来迎寺村→越路町→長岡市と市町村合併を繰り返している場所ならでは。
”生徒506名ここにその栄光の歴史を閉じる”
”関係者一同 限りなき感慨と深き愛惜の情をこめて建碑とする”
36年と短い期間であったが多くの若者が青春を燃やして巣立っていった場所。力強く愛情深いメッセージが胸に刺さる。
門柱も残っているが表札は見当たらなかった。
学校前の通路。
もともとが小学校だったせいか何となく幼い子供が笑いながら登校する姿が目に浮かんだ。
校舎の扉や窓の全てに目張りがあり中の様子は見ることができない。
一見すると保存状態が良いものの、よく見ると割れたガラスや歪んだ箇所も多く見受けられる。中越地震や中越沖地震を乗り越えて残り続ける勇姿は立派そのもの。
目張りは徹底されており校舎裏もこの様だ。
これは焼却炉?
草原のようになっている校庭。
ただ真夏の日の訪問にしては草木は短く良く手入れされているのが分かる。
片隅には残された遊具が寂しそうに佇んでいた。
ふぅ、満足満足。
保存状態よく、温かみのある木造校舎らしい雰囲気がばっちりと残っていた。中でもお気に入りは校庭に立つ一際長い杉の木と校舎の共演かな。
う〜ん、イイ!
2枚目は使い回しだけど許して。
最近廃校にお出かけする頻度がめっきりと減ってしまっているが、好きなものは好きなままだった。木造校舎を訪ねると心が洗われる気分になる。昨今は保存状態が怪しい校舎も多いため解体される前に訪ねていきたいですなー。