うどんの国のパラダイス

年々衰えていくと思うことに「刺激」がある。
いかがわしい場所を巡る趣味に関しても同様で、どうしても始めたての頃のように心を揺さぶられることが少なくなってきている。その時々で満足してもココロのスキマを埋めるには至らないことが多い。

そんな中で四国の旅路は久しぶりに心が躍る景色に出会えた。

JR高松駅からも近く広大なアーケード商店街を抱える町にかつての赤線跡が残る。




駅前の路地にあった赤線は通称パラダイス通りと呼ばれていた場所。
日没間近ということで駅前は人の往来で忙しないが、路地に入ると静けさを感じる。

かつての案内板が盛場だった過去を告げる。
現在では駐車場などが目立つ駅前だが、以前は飲食店の密集地だったようだ。右側にはホステス募集中の案内も見える。

真新しい駐車場に隠れるかつての横丁。


のっけから期待値が高まる。



アーケード商店街に沿った裏道。
かつてパラダイス通りと呼ばれた場所には30軒の特殊飲食店があったという。


その中でも別格の光を放つのがこの横丁。



いやはや・・・これは凄まじい。
まさしく時が止まった光景がそこにはあった。



「順子の部屋」にはたくさんのお客さん。



濃密な昭和の成分が溢れ出ている横丁内。
2018年頃まで営業していた店もあるようだが、2024年現在ではほぼ廃墟化している。それでも1軒だけ人の住んでいる気配があった。

めし しる
ド直球な品書きが非常に味わい深い。

こちらの筆字の看板も昭和テイストが凄い。

鑑札類は特に残っていない状態。この横丁がその手の店だったのか確信は持てず。それを差し引いても御釣りが来るのだけどね。

うっすらと見える「黒潮」の文字。
”廻して”引くのがポイント。





建物はギリギリ原型を保っている状態。はっきり言って危ないレベル。






濃縮された昭和成分にノックアウト寸前。
この後に片原町から続くアーケード商店街を歩いたのだが、想像の4倍くらいの大きさで散策を終えた頃には日没を迎えていた。


その中でも片原町の裏通りは怪しさと香ばしさが凄まじく、もっと早い時間に散策したかったと激しく後悔をした。

神社の境内に繋がる通りにも飲食店がびっしり。

日没後のパラダイス通り。
灯されることのない看板を目に刺激的な時間も終わりを告げた。こんな劇薬みたいな場所に来てしまったら次はどんな場所で満足できるのやら・・・。不安と期待で頭がいっぱいだ。