崩壊の進む市場跡

前回の訪問から約3年。
奈良県の誇るレジェンドの現在を追う。

下渕マーケットのある大淀町。
近鉄線の下市口駅から続く商店街のアーチは健在だった。


踏切を越えた先の旅館跡も売り物件として残っていた。


緑テントのアーケード商店街も以前と変わらない姿だ。


ナポくんとよどりちゃん。
前回訪れた時はコロナ禍が終息してきた3年前の春。まさかあの頃よりも社会情勢が不安定になるとは思わなんだ。

さて、件の下渕マーケットは2026年でも無事でとりあえず一安心。


ぱっと見は以前と変わらない様子だが・・・。


何やら其処彼処の扉が開いているのではありませんか。

呉服店のカタログが落ちていた。
荒らされた感じなのか以前よりも不穏な雰囲気が漂っている。

2階部分は完全崩壊。

露出した店舗入り口。
思ったより荒らされていなくて一安心。それでも人為的な破壊は否定できない。

MAY・HOUSEの看板もいつまで保っていられるのやら。


アーケードの骨組みや2階部分から落下した物で埋め尽くされた通路。
ここも3年前とは明らかに違う。

そして路地を曲がった先にさらなる崩壊の足音。

土石流災害のように溢れ出した物が通路を埋め尽くしていた。

右奥の店の看板部分に注目。
2階の床が抜けた重みのせいか手前部分に大幅なズレが見られている。

3年前も相当やばいと思ったが市場としての面影も薄まってしまったきがしてならない。


鮮魚店跡だろうかケースが見える。




それでも所々で琴線に触れる。
これがレジェンドのレジェンドたる所以に違いない。

最後に入口を変えて入りなおそう。


こちらも終末を告げるラッパの音色が聞こえてきそうだが、奥に目をつぶれば原型を保っている。

以上、下渕マーケットの再訪記録。
以前に増して崩壊が進んだ市場内。昭和な雰囲気は辛うじて残るが非常に危険な状態だった。この手の場所は権利関係が複雑で解体も容易でないと聞く。このまま自然に身を任せて最後の時を待つのだろうか。