廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

川崎市の工場夜景スポットを巡る

2023年の正月。

今年も特に用事がないので写真撮りへ出かける。

 

選んだのは神奈川県川崎市の工場地帯。

夜景というジャンルはガチ初心者ゆえ、非常にベタなスポットを回った。有識者からするとツマラナイ場所ばかりかもしれないが、初心者からすると写真集で見たことがあるような景色が楽しめた。ベタなのは正義。るるぶの表紙みたいな写真も自分で撮れば楽しいものなんですよ。

 

撮影機材として三脚と35mm換算で28-200mmまでのズームレンズを使用。

 

①扇橋付近

コインパーキングから徒歩10分程度。

パーキングは首都高速高架下付近に二ヶ所確認。

昭和電工の特徴的なプラントが鑑賞できる場所。当初は運河とセットに撮ろうとしたが、なかなか良い構図が思い描けずほぼ単体で撮った。道路と運河の間に鉄道があるため電柱や電線が邪魔だった。・・・と撮影時に思っていたのだが、その辺りも風景として落とし込めればもっと色々なバリエーションの写真を撮れていたと反省できる。

 

被写体のメインとなるプラントの発光が強いためISO感度を上げずに済むのは助かった。「工場夜景なんて絞ればええんやろ」くらいな気持ちだったが、開放気味で撮るのも幻想的な雰囲気が出て良かった。

 

プラントの横に建つ鉄塔が何かセクシーで良かった。

 

千鳥橋

コインパーキングから徒歩5分程度。

首都高速高架下から千鳥橋へ向かう途中のコンビニ前の駐車場に停めた。

橋から遠くに見える東亜石油のプラントが美しい。肉眼でももう少し大きく見れる。

扇橋と違って車通りが深夜にも関わらずかなり多い。撮影場所となる橋は大きなトラックが通過すると揺れも大きくブレには気を使った。見通し良く信号機が確認できるためシャッターを押すタイミングは計りやすい。光線を狙った写真も撮ることができた。

 

千鳥橋から被写体となる工場は距離があるゆえに100mmを越すズームレンスが欲しいところ。私の使用した200mmでも物足りないと感じた。300mmを越す望遠レンズの持参を勧めたい。使用した三脚は中型なのだが、もう少し安定する大型の必要性を大いに感じた場所であった。

 

千鳥運河

千鳥橋を千鳥町方面に渡って川沿いに移動すると三菱ケミカル物流の工場があり、対岸にも工場地帯が広がっている。

道路も広く夜間は交通も少ない場所のようで路上駐車も問題なさそうだが自己責任で推奨はしない。ちなみに岸辺には釣り人の駐車した車も複数あった。

対岸の撮影は200mmのレンズではやや物足りない。ここでも300mmくらいのレンズの必要性を感じた。一方で三菱ケミカル物流の工場側は標準ズームがあれば事足りるだろう。

 

④千鳥町市営埠頭前

千鳥運河から道路を挟み鉄道に沿って移動すると工場地帯が間近に迫る。

川崎の工場夜景で検索すると真っ先にヒットする市営埠頭前バス停を目指して工場地帯に沿って移動していった。さすが人気スポットだけあって今までの場所とは比べ物にならないくらいに間近で迫力がある。

どう切り取っても絵になるから凄い。

埠頭付近はぼーっと歩いていると立ち入り禁止エリアに入ってしまいそうで注意が必要。

 

市営埠頭前バス停。この辺りも線路や踏切があり、立ち入りには注意。ついでにトラックもそこそこ通り、深夜ということで飛ばして運転しているため気をつけないといけない。

 

写真データとして見る工場夜景というものは白飛び、黒潰れ、色被り・・・などなど盛大に出る。ホワイトバランスひとつで写真の印象がガラッと変わる。私は上の3枚目みたいな無機質な感じが好み。煙の量は上の2枚目くらいが好きかな。

 

使用するレンズは標準域でも楽しめると思うが、広大な工場を撮っていると望遠域で切り抜きたい欲求が生まれてしまうため200mm程度あると良い。

 

 

以上の四ヶ所で帰宅。

特に印象的だったのが扇橋の昭和電工のプラント。

あれは一度見たら忘れられない。電脳白色発光城とも呼ぶべきか・・・。一応ホワイトキャッスルという俗称があるらしいが、電脳というワードを入れたいのは平成世代の矜持みたいなもの。いや、自分でも何言いたいか分からないぞ。明け方に帰ったのだが、もう少し粘ればトワイライトな工場地帯が楽しめたのかな、なんて思ったりもした。

 

機材的な話をすると28−200mmのズームレンズは大活躍であったが、欲を言えば300mm以上のズームレンズが欲しくなる場面は少なくなかった。昨秋にメインで使っていた三脚を車で轢いてしまうという珍事があり、とりあえずハードオフ仕入れた中型三脚で対応した。しかし、高さがEVを伸ばさないと目線に届かず使いにくかったなー。結局、本気で取り組むなら大型三脚を選ぶべきなのかね?今年は三脚選びの沼からスタートか。いくぞ、飛び込め沼!