廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

蒲郡市の日本一短い地下街

愛知県蒲郡市といえば珍スポットが数多く存在するちょっと変でディープな街として有名だ。

そんな蒲郡市の駅北には日本一短い地下街が存在している。2022年に駅前ビルの取り壊しの影響でビル地下部分が閉鎖となり、さらに短くなっていた。

 

JR蒲郡駅北口。休日でも人はまばら。

 

駅前の様子。中央に駐車場もありアクセスは良い。左側に地下街の入り口がある。

 

今年度中に取り壊される予定の駅前ビル。地上部分にはパチンコ屋があったはず、PLAY LANDの文字が残っているね。地下街はロータリーから駅前ビルの地下までの空間だったのだが・・・。

 

それでは行ってみよう。

 

ここの通路を抜けると・・・

 



全店舗7軒しかない日本一短い地下街が見えてくる!

 

一応、地下街を通れば駅前の道路を越すことはできる。

 

・・・そもそも、店舗が並ぶ場所がこの道路の真下部分だけだったりする。いかに短いか伝わるだろうか。

 

今でも昭和にタイムスリップしたかのように感じる空間だが、Philippines street foodと洒落た店は渋い中華料理屋さんでもっと強烈だった。

 

勘の良い方かカメラ好きな方はお気づきかもしれないが、地下街で撮った写真の大半がフリッカー現象という蛍光灯や照明下で発生する現象に見舞われている。蛍光灯や照明の明減によって縞模様が発生してしまうのだが、今回はひとえに言って撮影者の怠慢が原因だ。正直、お蔵入りしようかと思ったが今後の戒めとして敢えて公開したい。加工で目立たなくはしているがよく見ると縞々模様がわかるはずだ。

 

しきり直し!

駅前ビルの地下にはさらに強烈なディープ空間だったのだが今は入ることはできない。

 

廃墟探訪も昭和探訪も本当に生物な趣味である。

今行かなければ二度と見れなくなる景色ばかりで行動を起こしても手遅れなケースは少なくない。ただ今にも消えてしまいそうな儚さがあるからこそ惹かれるのか。

 

ここもいつまで残っているのだろうか・・・。

 

電飾ギラギラの矢印が素敵な駅前ビルに寄ってみよう。

 

地下街飲食店は飲み屋中心で全12店舗があったようだ。

 

名前からして渋い予感しかしない店ばかり。

 

上の階にはいけるが地下へ向かう階段は封鎖されていた。

 

そういえば日本初の「俺コロナ」は蒲郡だった。

 

該当店舗は現在も営業中ということで一安心。

蒲郡に限らずコロナ初期の「俺コロナ」は愛知県に多かった。その中でも蒲郡の「俺コロナ」からの死亡はインパクト絶大だったぞ。

 

ただ気になるのはこのビルにある閉店の貼り紙。

 

ちょっと閉店の貼り紙の数が尋常じゃないんすわ・・・。

 

久々に来たけれど蒲郡という町はやっぱりいいなぁ。

 

珍スポ界隈では東の熱海、西の蒲郡と言われたのか私が勝手にそう思っているだけなのか知らないけれど、蒲郡は「ちょっと変」で溢れた魅力ある場所。今回の駅ビル解体で「ちょっと変」な部分が壊れないことを祈るばかりだ。