廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

三ヶ根山スカイライン 廃墟と墓のデスロード②

前回の続き。

 

haikutu.hatenablog.com

 

 

三ヶ根山の山頂からこいこいストリートを経て三ヶ根観音へ。

NHKテレビまんなか紀行でも紹介された三ヶ根観音。

 

観音堂よりも周囲に点在する観音様やお地蔵様など石像が個性的で面白い場所だ。

 

山頂へ戻ってスカイラインを走る。

 

しばらくすると道路脇に不穏な建物が・・・。

 

廃墟その③ プチホテル

焼け焦げたクッパ城みたいな外観のホテル・・・民宿?どっちだろ。

 

ぶたビッチ。

声に出して読みたい日本語。

そしてブタゴリラと同じくらい社会で使ってはいけない言葉。

テレビアニメ「輪るピングドラム」で脳味噌ド腐れゲロ豚ビッチ娘なんてセリフがあったけれど関係性は不明。(よくこんなワード思いつくよね)

 

4〜5年前に訪れた時より崩壊はかなり進んでいる印象。

 

1階内部。ほぼ鉄骨しかないが、かろうじてタイル貼り部屋が残っている。昔来た時はパチスロ機が何台か不法投棄されていたけどそれは片づけられていた。

 

これがまた強烈に崩壊しており周囲は瓦礫の山となっている。

2階部分も外壁は剥がれて鉄骨丸出しの天井はトタン屋根が露出した状態。

 

そんな中でも野生の紫陽花は力強く繁殖していた。

 

時折、一般の観光客も物珍しそうに車を停めて眺めていたプチホテル。旅の思い出だ。私もあの時に見かけた廃墟は今も残っているのだろうか。

 

廃墟その④ 廃駐車場と記念撮影台

プチホテルの手前に不自然に開かれた場所がある。

ガードレールで塞がれているのだが、明らかに駐車場の名残が見える。

 

昔はどこの観光地にもあった記念撮影台。富士フイルムのベンチとセットであったけれど、今ではあまり見かけなくなった。ここのスカイラインが団体旅行の減少とともに寂れていった生き証人でもある。後ろに咲いていたであろう紫陽花とセットで撮っていたのだろうか。

 

廃墟その⑤ アイシン健康組合保養所 三ヶ根山

ここは現役だと思っていたが2019年に閉館となっていた。

 

少し進むとまた慰霊碑がある。

 

女神転生4に出てきそうなデザインの石像。

実はここ結構凄い場所だったりする。この先にある慰霊碑には何と東條英機をはじめとする東京裁判で死刑となったA級戦犯7人の遺骨が実際に埋められているのだ。

 

廃墟その⑥ かんぽの宿三ヶ根山

日帰り温泉もやっていた日本郵政が運営していた宿泊施設。

2015年頃の記事で不採算事業の見直しとして名前が挙がっていた。その他かんぽの宿自体も2022年に恵那の施設を除いた全国32事業所を売却している。

 

遠目から見て車が停まっていたためコロナで営業自粛しているのかと思ったが調べてみるととっくの昔に閉館となっているようだ。

以前に来た時は閉館から間もないということで普通に営業している施設だとばかり思っていた。考えてみたら有料道路を通らないと立ち寄れない日帰り温泉には気軽に行けないかな。

 

廃墟その⑦ 三州園ホテル

三ヶ根山デスロードのクライマックスを飾るのは三河地区最強の廃墟三州園ホテル。

 

この威風堂々とした面構え。まさにコンクリ要塞。

1970年頃に開業し2003年に閉館。2007年に火災で全焼、近年では再利用に向けて工事もされていた様だが2020年に不審火があったということで音沙汰ない状態だ。

 

機械警備も導入され厳重な管理がされている。

見学ツアーでも行ってくれるのであれば嬉しいのだけど・・・。

 

パノラマ露天風呂!

今の時代であればインスタ映え間違いなしの写真が撮れそう。

 

外観を眺めるだけでも結構な満足ができる。

 

廃墟その⑧ ???

三ヶ根山スカイラインにはまだまだ廃墟が残っている。例えば三州園ホテルの前には不自然な横断歩道が残っている。

 

横断歩道の先は木々が生い茂っており近寄れないが建物の屋根が見える。

 

さらには謎のゲート・・・。

 

なんか山の先には東尋坊タワーの先端みたいな展望台もありますねぇ。

ただ調べてみると三河湾ヒルズホテルというホテルの展望台で三河湾タワーみたいのではなかったけど。現実は夢も希望もない。

 

この先へ進むと西尾市側の料金所となる。

特に用のない私はこの辺りで道を引き返す。三ヶ根山スカイラインには昭和観光の忘れ形見がたくさんあったが、景観の良さは今も昔も変わらないものがある。夜景も有名らしいけど20時以降はゲートが封鎖されるため注意が必要だ。冬になったら夜景撮りに行かなきゃ!