廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

サービスエリア伊賀上野 廃墟系ドライブイン

名古屋ー大阪間の最短ルートで知られる名阪国道

見た目は高速道路、中身は一般国道、死亡事故率全国一の道路でも知られる場所。

見た目はまんまの高速道路。

でも国道なので時速制限60kmで一部70kmとなっている。走ってみると分かるがほとんどの車は80km以上で、右車線を80kmで走ったものなら物凄い勢いで煽られる。そんな事情に加えて、かつてはICからの合流に加速レーンが無かったり、PAの入り口が直角だったりと問題点が多く、上記の死亡事故率の高さとなったようだ。そして極めつけである魔のΩカーブ・・・おっと、話し出したらキリがないからこの辺で。

今回の主役はこの物件。

サービスエリア伊賀上野。店舗は閉まっているが自販機は生きている。もちろん現役のパーキングエリアとして利用ができる。

 

・・・といっても、厳密にいえばここはパーキングエリアに隣接した一般の商業施設となる。フェンスで仕切られた右側が名阪国道のパーキングエリアでこちら側は国道とは関係のない場所だ。

 

管轄が違うからこそ廃虚化して残っているともいえる。あくまで私有地となっているからゴミがそのまま放置されていたり、割れた看板が残っていたりと荒れている部分もある。

 

見た目は昭和の面影を強く残したドライブイン

名阪国道は一般道路という特性上、このようなドライブインが数多く存在した。しかし、団体旅行の減少などが響いて廃業した店舗も少なくない。直近では2022年3月にコロナ禍の打撃もあって伊賀上野ドライブインが廃業となっている。

 

ここに至ってはコロナ禍のはるか昔に廃業したみたいだが・・・。

 

これがまた何とも言えない退廃的な雰囲気を放っている。

 

入り口はベニヤで塞がっているもののガラス窓から中を覗くことができた。

いつ頃まで現役稼働していたのか不明だが、本当に昭和で時間が止まったかの空間。料理サンプルにテーブルクロス、曲線が特徴的な椅子と電飾・・・。全てが愛おしくさえ思える。

 

伊賀上野サービスエリアの隣には焼肉店が建っている。こちらも廃墟化していた。

 

最近ではめっきり見なくなったトイレットペーパーの自販機がある。

私の大学の最寄駅にもあったけなー。なんでも無料で用意されていると思わない心を学べます。

 

さらに奥には廃車がどーん。

 

どうやらTOYOTAカローラⅡみたい。実物初めて見たかも。この曲線のシルエットが平成臭くて最高です。CMが小沢健二というのも90年代の香りを感じますね。

 

こういう場所にはHI−Cの空き瓶が良く似合う。

 

サービスエリアの建物に比べればまだまだ使えそうな状態の焼肉店は以上。

 

実は自販機以外にも現役店舗が残っていたりする。

 

それが「どて焼きお福」さんだ。

 

どて焼きとは牛すじ肉を味噌で煮込んだ関西の郷土料理でこの店は開店と同時に行列ができる人気店となっている。

 

味の良さに加えて、この雰囲気の中で食事するというのも人気の秘訣なんじゃなかと思う。ただし開店は12時〜と少し遅く、私自身は未だに寄れず仕舞いだったりする。いつかは行きたいデス。静岡県に住んでいるものでどうしても午前中に通過して帰りには反対車線ということで寄りにくいのが難点だ。

 

ちょうど写真を撮っていたらお店の方と思われる車両が入ってきた。トイレに寄ってそろそろ旅路へ戻ろうか。

 

何気にここバス停なんすね。これは驚いた。私が乗ることは生涯無いと思うと何か乗りたくなってしまうんだよなー。