廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

廃墟

奥稲荷社 京都府宇治田原町の廃神社

山間の廃稲荷神社 京都府と三重県の境に位置する山間の稲荷神社。 約10年前に管理する団体が解散となり、そこから放置されている模様。場所は国道沿いにあり、市街地からのアクセスは良好。 鳥居をくぐって参道を征く。日没が迫る中、急ぎ足で本殿を目指す。…

森の廃墟コテージ 箱根

著名な建築家による廃コテージ 廃墟コテージを目指して箱根にある九頭竜の森へ向かう。 これがなかなかの僻地で最寄りの駐車場から20分程度の徒歩を要する。 さらに九頭竜の森は有料の施設で600円の入場料を払わなければいけない。 九頭竜の森は1971年に「樹…

廃墟 ウェディングハウス大頭龍 静岡県菊川市

訪問日 2024年2月 ウェディングハウス大頭龍は静岡県菊川市にあった結婚式場。廃墟検索地図では1980年前後に開業、2015年頃に閉業とある。 神社の敷地内に併設された式場。 それなりに管理されている物件のため、人為的な破壊など外観に大きな損傷は見られて…

廃墟 荒井注のカラオケハウス 静岡県伊東市

元ドリフ所有 伝説の未成廃墟 訪問日 2024年2月 「何だ、バカヤロウ」 昭和の芸能界で頂点を極めたドリフターズの元メンバー荒井注。その晩年に建設したカラオケボックスなのだが、建物の完成後にカラオケ機材が入らないという設計ミスが発覚。設計した業者…

野生の王国 リサイクル江戸屋 国道沿いのゴリラ

パンダもいるよ。 ※いません 静岡県伊東市の国道135号線を走っていると嫌でも目に付く謎のゴリラ。 インパクトの強いゴリラ像から目を移すと特徴的なゼブラ柄の建物に「野生の王国」「リサイクル」「江戸屋」「激安」という文字が見える。 白熊もいるね・・…

”伊豆の瞳”一碧湖に残る廃墟

”伊豆の瞳”と称される静岡県伊東市にある一碧湖。 湖に浮かぶ鳥居が有名。 湖には廃墟が付き物と言って過言ではない。今回は一碧湖そばの廃墟群を数年ぶりに見に来たのだが・・・ 綺麗さっぱり無くなっている! お洒落な雰囲気漂う湖畔に相応しくない廃墟と…

大仁金山裏の廃神社② 静岡県伊豆市

人々から忘れられた神域 伊豆市にあった大仁金山裏の山神社。 危険伴う炭鉱に従事する者たちから信仰を集めていたであろう場所。 閉山から約50年。人々の記憶から忘れられた神域は草木に埋もれた姿で待っていた。 石碑に込めた願いの行方を知る者はいない。 …

大仁金山裏の廃神社① 静岡県伊豆市 

伝説の巨大廃墟の裏に眠る神社 伊豆金山の歴史は古い。 江戸時代に始まり昭和の時代まで続いた。 ここ大仁金山も同様に始まり、昭和期には帝国産金興行株式會社が運営し1973年まで操業が続いていた。坑内から温泉が湧いたことがあり、戦後は温泉を中心にスポ…

湯の山温泉 廃墟群を歩く 三重県

個性溢れる湯の山温泉の廃墟たち 湯の山温泉には数多くの廃墟ホテル・旅館が存在する。 前回の記事では温泉街を紹介したが、今回は温泉宿にスポットを当てる。 haikutu.hatenablog.com 前回の記事はこちらから。 高台から一望した際に最も目立つのがこのホテ…

秋の清里高原 〜廃墟を添えて〜

絶景溢れる秋の清里高原 紅葉狩りは・・・清里高原が一番ョ! 有名な赤い橋。これは映えますなー。 朝イチは野鳥撮影。 その後に観光スポットを回った。 吐竜の滝。 駐車場から徒歩10分程度でこの絶景。 画面右に虹が出ておられます。 三脚担いで行ったけどN…

復活のMILK POT メルヘン廃墟タウン 清里駅前の今

廃墟となったメルヘンの町 かつては観光客で溢れかえるメジャー観光地だった清里。 その全盛期は昭和後期から平成初期、いわゆるバブル期に当たる。メルヘンでファンシーな雰囲気のある避暑地として注目を集め、駅前の商店には多くのタレントショップが並び…

廃駅探訪⑥ 能登半島に眠る廃線を訪ねて 終点の蛸島駅

廃線を巡る旅も終着駅へ 前回の続き haikutu.hatenablog.com ついに能登線の終着駅へ辿り着いた。 最後の駅である蛸島駅はこれまでの駅よりも遺構が豊富に残されている。 18.蛸島駅 アクセス:★★★★★(駅前に駐車可能) 保存:★★★★★(適度な管理と豊富な遺構…

廃線探訪⑤ 能登半島に眠る廃線を訪ねて のと鉄道能登線

未来へ紡ぐ能登線の駅舎たち。 これまで訪れた能登線の駅舎は当時のありのまま残っていた。 今回、訪れた駅舎は観光の拠点になっていたりアート作品になっていたりと姿形を変えて地域に残り続けている物件ばかりだ。思えば七尾線の輪島・能登三井駅も同様で…

廃駅探訪④ 能登半島に眠る廃線を訪ねて のと鉄道能登線

のと鉄道は奥能登の未来を築けたのか。 今回で4回目の更新となる能登線探訪。 山間の駅ばかりとなった前回までと違い、今回は海沿いの駅を紹介する。おそらく観光鉄道としては花形となる場所だったのではないだろうか。 haikutu.hatenablog.com haikutu.hat…

廃駅探訪③ 能登半島に眠る廃線を巡る のと鉄道能登線

廃駅巡りとは時間との戦い・・・ 1日で能登線を巡る野望は儚く潰えた。 前回の甲駅らへんでは行けるかもと思ってしまった能登線の完全制覇。今回訪れた駅から雲行きが怪しくなったのを覚えている。さすがに30ある駅を1日というのか半日では話にならなかっ…

廃駅探訪② 能登半島に眠る廃線を辿る のと鉄道能登線

のと鉄道能登線の廃駅へを訪ねて… 今回から”のと鉄道”の廃路線の深部となる能登線を辿る。 前回訪れた七尾線と違い、路線全てが廃線となっている。奥能登の南岸を走った路線は全線開通となった1964年の4年後には赤字路線に名を連ねたということ。国鉄再建法…

廃駅探訪① 能登半島に眠る廃線を辿る のと鉄道七尾線

能登半島に眠る廃駅を探す。 かつて存在した輪島市と珠洲市を結んでいた2つの路線。 奥能登とも称される文字通り半島の奥地を走っていた路線だ。 廃路線となったのは、輪島駅から穴水駅を結ぶ七尾線の一部区間と穴水駅から蛸島駅を結ぶ能登線の全線。両路線…

土倉鉱山跡 滋賀のラピュタ

山奥にある滋賀のラピュタ 日本で藪に覆われたコンクリート遺構の異名はラピュタかマチュ・ピチュと相場が決まっている。土倉鉱山は「湖北のマチュピチュ」と呼称されることもあるが、「滋賀のラピュタ」の方がポピュラーな印象だ。日本のラピュタで有名どこ…

ブロックアート 真鶴町 廃墟

神奈川県で一番有名な廃墟と言えばここだろう。 真鶴町にある未成コンクリ物件でグラフィティアートで埋め尽くされた圧巻の場所。もともとは今から40年ほど前に海の見える焼肉店として建設されたのだが、建物完成後に安全上の問題が見つかり、そのまま放置さ…

真鶴水族館跡地

神奈川県真鶴町にあった水族館。 詳細な情報が少ないのか開業時期も閉業時期もはっきりとしない。一説によると、1957年に開業し、1979年に台風の影響で閉鎖されたということ。しかし、平成初期まで観光ガイドに記載の形跡も見られている。小規模ながら竜宮城…

パチンコ屋廃墟 長野県

長野県の山間部を車で走っているとそれは唐突に現れた。 パチンコ新天地。 残念ながら解体工事が進んでいる。ほぼ骨組みだけとなっている状態だった。 太陽のようなシンボルマークの看板。 郊外のパチンコ屋らしく広い駐車場。 何もないかと思ったら不法投棄…

サービスエリア伊賀上野 廃墟系ドライブイン

名古屋ー大阪間の最短ルートで知られる名阪国道。 見た目は高速道路、中身は一般国道、死亡事故率全国一の道路でも知られる場所。 見た目はまんまの高速道路。 でも国道なので時速制限60kmで一部70kmとなっている。走ってみると分かるがほとんどの車は80km以…

廃線さんぽ 三河広瀬駅(名鉄三河線)

haikutu.hatenablog.com 廃線となった名鉄三河線の通称「山線」。 終着駅である西中金駅のひとつ手前、三河広瀬駅も線路を歩くことができる。 木造のこじんまりとした駅舎が残る。 西中金駅同様に喫茶店として再利用されている。 今回は営業時間外であったが…

廃線さんぽ 西中金駅(名鉄三河線)

愛知県碧南市から豊田市を結ぶ名鉄三河線。 現在は碧南駅から猿投駅までの路線となっているが、2004年まで碧南駅から海線・猿投駅から山線と呼ばれた路線区間が存在していた。その山線の終着駅である西中金駅周辺は気軽に廃線散歩ができるということで訪れて…

三ヶ根山スカイライン 廃墟と墓のデスロード②

前回の続き。 haikutu.hatenablog.com 三ヶ根山の山頂からこいこいストリートを経て三ヶ根観音へ。 NHKテレビまんなか紀行でも紹介された三ヶ根観音。 観音堂よりも周囲に点在する観音様やお地蔵様など石像が個性的で面白い場所だ。 山頂へ戻ってスカイライ…

三ヶ根山スカイライン 廃墟と墓のデスロード①

三ヶ根山スカイライン。 愛知県蒲郡市から西尾市に至る標高326m、全長5.1kmの有料ドライブウェイ。 紫陽花と三河湾を望む景観が自慢の場所であるのだが、その荒廃っぷりが酷いとその筋の界隈では有名な場所だ。廃墟と墓と廃墟と廃墟といった状態でいつしかデ…

山梨県 下部温泉散策記①

山梨県の山間にある下部温泉郷。 かの有名な武田信玄のひとつとも言われている。今回は約10年ぶりの訪問となった。 山間に位置しながら甲府市からも程近く、中部横断自動車道の開通もあって静岡県側からでもアクセスがしやすい上に、JR身延線の沿線でもある…

聖ソフィア白樺高原教会

湖畔に近い白樺の森の中にある小さな教会。 幻想的な雰囲気をそのままに役割を終えた現在も佇んでいる。 場所は標高1530mの蓼科高原、女神湖近く。 秋の足音が迫る夕暮れ時。 このまま湖面を眺めていたい気持ちを抑えて探索を開始する。 なんとか日没前に目…

石部隧道 崩落したトンネルで新年を祝う

謹賀新年。おはよう2022年。 年末に新しいカメラを買った私は居ても立っても居られずに正月早々、初日の出と洒落込むことに決めた。 決めた。 ・・・決めたのだが、仮眠と称して眠ってしまい起きた時刻は午前7時過ぎ。すでに日の出を迎えた後となってしまっ…

廃校diary 梶賀小学校 小さな港町の学校【中編】

三重県にある小さな港町の小学校。 日本の純漁村と呼んでも差し支えのなさそうな港町の高台に残された廃校。 前編はこちらから 今回は校舎内の様子を中心に紹介したい。 ドアは開いたままとなっていた玄関口。 手入れの行き届いていた校庭とは対照的に雑草が…