廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

新地商店街 奈良県御所市 アーケード商店街 いざいざ奈良④

いざいざ奈良。もう4回目か・・・

 

奈良は、行くからおもしろい。

 

末広商店街のお隣にある新地商店街。

 

haikutu.hatenablog.com

 

踏み切りを渡って進む。

立派なアーケードを構えている・・・・が、末広商店街と同じくシャッターが目立つ通り。一般道のため車の往来があった。

 

鉄筋の骨組みにトタン屋根のアーケード。傷んでいる様子なく状態良し。看板の字体に個性が光る。

 

ヤマザキサンロワイヤル。あまり見かけないヤマザキのショップだ。

調べてみると1970年前後からある模様。デイリーやYショップと違ってコンビニの業態ではなく、個人店とヤマザキ製パンの提携による店ということ。女の子はヤマザキのトラックにも描かれている子と一緒みたい。

 

パチンコ屋。

ほとんど見かけなくなった小規模店舗の跡地。私の幼い頃は商店街に1軒はパチンコ屋があった気がする。「放出中」と射幸心を煽りまくっているのに時代を感じるね。今なら警察の指導で即アウトになるぞ。

 

パチンコ屋の壁には鳥居のマークが描かれている。一説によると立ち小便を予防するためのものらしい。よく考えるなと、グッドデザイン賞を進呈しよう。

 

室外機が凄い場所にある・・・。

それにしても排気管の数が多いこと。コロナ禍初期にパチンコ屋がぶっ叩かれていたけど結局クラスターは起きていなかった。昔からこれだけの換気システムだったら、現代はもっと凄いのだろうね。

 

現役間ある店舗もシャッターが下りている。この日は休日だったせいかも。

 

杉本硝子さんは趣味の店と併設していた模様。そういえば下渕商店街にも趣味の店があったような・・・。当時の流行った屋号だったとか想像してみるのも一興か。

 

交差点から眺める。

昼間だけど商店街はそこそこ暗い。

 

アーケード商店街以外にも街灯や看板が続いており、かなりの規模を誇っている様子。シャッター多めだったが、昔はかなり栄えていたのではないかな。

 

それでは後半戦。

 

セブンイレブンだった感じのタイル。今では介護事業所。

 

精がつきそうな看板。

 

ここから見るアーケードの捻れた感じが良き良き。鉄骨のサビもいい感じにエイジングされている。

 

縦にしても迫力があるある。

 

レナウンって何だろうと調べてみると結構高級そうな衣料ブランドを取り扱っていた企業だった。2020年に破産していたけど、バブルの時代はイケイケだったみたい。

 

レナウンショップなかいさんの横に水路が流れる。

これはかつてここが環濠集落だった名残ということ。奈良県という町はそこらかしこに歴史の名残がありますなー。

 

マンホールはロープウェイ。この辺りに観光名所でもあるのかな?

 

300m弱の短い商店街だったのでこんなものか。

レトロでノスタルジックな雰囲気たっぷりの良い場所です。

 

たぶんこの交差点を見れただけで満足しちゃっていたと思う。レトロな商店街が一度で二度楽しめる貴重な町。この交差点はいつまでも残っていてもらいたいと感じる。

 

 

ここから余談。

アーケード商店街以外も規模が広いと本文でも述べたが、町並みがハイレベルだった。

 

こういう重要文化財レベルの建物がゴロゴロあるのは当然として、歩いているとある違和感に気づく。それは町割りがあまりにも綺麗すぎるのだ。まるで碁盤の目のように区画整理されており、直線が長い長い!

 

ちょっと調べて見ると、なんと江戸時代から町割りが変わっていないということ。「古地図がそのまま使える」と観光をアピールしている町だったのだ。

 

江戸時代から続く町割りとは恐れ入った!

さすが、歴史を紡ぐ奈良県。空襲を逃れたということもあるだろうが、失礼ながらそんなに有名ではない町でもこのクオリティとは。正直、ならまちよりもレベルが高い気がした。ならまちも御所も踏破したわけじゃない身分なので断言できないが、こんなにときめいた町は久しぶりかも。奈良は行くから面白いのです!もう少し時間があればと悔やまれる日だった。

 

いつかゆっくり古地図を眺めながら歩いてみたいぞ。