廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

天理教本部 宗教都市を歩く いざいざ奈良⑤

いざいざ奈良。

奈良は、行くからおもしろい。

 

 

天理市といえば天理教の聖地であり、日本で唯一の宗教都市。

天理という名前の由来も天理教から来ているのだから驚きだ。中心市街地に教会本部を構え、その周りに関連施設が点在している。日本の町というフォーマットに独特な建築様式を持つ建物が溶け込み、日常の風景となっている様が魅力的な土地だ。

 

 

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2年くらい前に夜中行った記事を投稿した記憶があるが昼間に来るのは久しぶりになる。タイトルが臭すぎて何か恥ずかしい。

 

こちらは天理大学

一般的な大学の学舎とは一線を画す外観。

 

天理教関連施設でも圧倒的なスケールを誇る。まさに壮観ですな。ちなみに天理大学の奥には高校野球で有名な天理高校が構えている。

 

案内図がある。

食堂が14棟もあるとは・・・。

 

第四食堂。でかいぞ。

教会本部の周りも特色あるため少し歩こうか。

 

教会本部周辺には「詰所」「母屋」と呼ばれる施設が点在している。

これは全国から天理に訪れた信者さんが泊まる宿泊施設。「浅草深川」みたいに地域名を冠してたりしてなかったり。教会本部周辺を散歩する時は詰所の地名を見ながら歩くのが楽しい。

 

ちなみに信者さん以外の人間も1泊1000円くらいで泊まれるから安旅行者にオススメ。

 

「ようこそおかえり」

天理教における歓迎の定番フレーズ。初見では見慣れないかもしれないが、街中に溢れているため自然に慣れていく。

 

学生寮

宗教学校という特色上、運動部以外にも県外から親元を離れて学校に通う生徒も多くいるのだろう。

 

名阪国道から天理に降りる道路。でかいホテルかと思いきや、

 

これもばっちり詰所なんだよな。

 

高台から市街地を見渡すと天理独特な雰囲気を一望できる。

 

こんな景色は他で見ることできませんなー。

 

それでは教会本部へ。

 

天理教の法被を着た人も多く見かける。

看板を撮っていると後ろでピースサインをしてくれた。牧歌的な教えの天理教らしい1枚。

 

重厚な雰囲気のあるこの建物は教養の場みたいだ。

先ほどの看板に「別席」とあったが、これはざっくり言うと聖地で信仰に関する話を聞く儀式的な感じ。

 

神殿の周りは花でいっぱい。

 

巨大な枝垂れ桜はもう1週間早く来てれば見頃だったかな。

こちらの古い日本家屋は旧別席場。

 

法被を着た人と桜。

 

神殿は神様が人間を創造したとされる「ぢば」を中心にその四方を囲む形で礼拝場が形成されている。その規模はなんと畳3000枚以上というから驚きだ。

 

こんな感じで東西南北のどこからでも礼拝ができる。

ちなみに信者さん以外でも参拝は24時間いつでも可能だ。仏閣と同じく神殿内は撮影禁止。

 

ここは教祖殿。

中山みきさんという教祖様を祀っている。

 

ここは祖霊殿。

ご先祖様の御霊を祀っている。

 

神殿はこんな感じの長い長い回廊で結ばれている。この中の雰囲気が凄く良い。この見た目だけどエレベーターも搭載されたバリアフリー仕様だ。

 

神殿周辺はとにかく規模がでかい。

 

困ったことがあったら近くにインフォメーションセンターもある。今思うと神殿の案内してもらえば良かったかなー。

 

茶所。いいネーミングっすね。

中でお茶が飲める休憩所みたいな場所。

 

「ひのきしん」はボランティアみたいな感じのこと。何をやるのかな?

 

ここで問題。これは何の施設でしょうか?

ヒントは停まっている車。

 

答えは病院。わかった人は凄い!

全蓋式のアーケード商店街。陽気は天理教にとって大事な教えだ。

 

こんな感じで天理駅まで続く長い商店街。お店には神具店もあり宗教都市ならではの景色を堪能できる。

 

ここに来た本当の目的は「麺場力皇」というラーメン屋に行くことだったのだが、あいにく臨時休業で訪問できず。無念。

 

本部から少し離れれば至って普通の郊外になるが、関連施設が目に付く。これが妙に面白い。

 

天理教の巨大な神殿や花満開な景色も良いけれど、日常に溶け込んだ宗教関連施設というものがやはり唯一無二なんだよな。いかにも宿場町です、門前横丁です、といった分かりやすさは無いけれど、普通の町だけど何か違う、ちょっと不思議・・・そんな感じの違和感が最大の魅力なんじゃないですかね。