廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

大町名店街① 長野県大町市 青い照明のアーケード商店街

北アルプスの麓にある長野県大町市

松本盆地の終着点にあり、山々に囲まれた自然豊かな町。山岳観光をする者なら一度は聞いたことのあるだろう立山黒部アルペンルートの起点になる場所だ。

 

その中心市街地に昭和の匂いを色濃く残したアーケード商店街が残っていた。

 

春の陽気にアルプスの残雪を背景にした商店街。

 

中に踏み入れると青い照明が待っていた。

 

今まで数多くの商店街を歩いてきたが美しさでは歴代トップかもしれない。そのまま映画のセットとしても使えそうなレベルだ。

 

美しさの所以は言わずもがな。この青い照明だろう。

看板との親和性もさることながら、トタン屋根を通して見える青空が爽やかな気持ちにさせてくれる。採光も良く陽の光に透ける照明がとても印象的だ。

 

看板の下には黒部ダム60周年記念のポスターが掲げられている。町ぐるみで山岳観光を盛り上げている取り組みが感じられる。私も黒部ダムにはいつか行ってみたいと思っているのだが、場所が場所だけに重い腰を上げることになりそうだ。

 

商店街としては2軒の長屋の間にトタン屋根を冠せてアーケードが形成されている。2階が住居スペースとなっている戦後から高度経済成長期によく見られたタイプだ。大町名店街は1970年初頭に建てられた模様。

 

2階には格子があったりなかったり・・・模様が可愛い。

 

昭和レトロがブームとなっている昨今、もっと注目されても良い場所ではないだろうか。

 

アーケードを抜けた先へ。

 

ビルの通路に直結している。ここにも青い照明がさりげなく。

 

さらに進むと駅前から続くアーケード商店街と繋がっている。

 

レトロちっくな案内看板。夜になると電飾は輝くのだろうか?

 

昭和感丸出しでちょっぴり禍々しい感じもする味わい深いキャラクターに私の心はKO寸前。

 

本当に完成度の高い商店街だ。最初から最後までクライマックスだった。

 

さてさて、短い商店街なのでこんなものか。いやいや、こんなもんじゃありません。

まだまだ見どころ続きな場所でございます。つまり、画像が大量となるいつものパターン。店舗の様子など細かい部分は次回に持ち越しとしよう。