廃屈な日々

廃色の景色を求めて西へ東へ

御旅市場 京都府京丹後市 アーケード商店街

日本一短いアーケード商店街?

丹後ちりめんで有名な京丹後市

そこの峰山町という場所に日本一短いを自称するアーケード商店街がある。

 

その名も御旅市場(おたびいちば)。

2008年から「日本一短いアーケード商店街」をキャッチコピーに掲げているとか・・・。

 

うん、確かに短い。

・・・短いけれど日本一かと言われるとそうでもないと思うぞ。

 

入り口から出口が見える。

とはいえ全長52.4mということで日本一は言い過ぎなんじゃないかね?

大阪の肥後橋商店街も「日本一短い」と称しているが、あちらは80mと御旅市場に軍配が上がる。しかしながら、何を持ってアーケード”商店街”と定義するかによると思うが20〜30m規模の商店街は結構あるはず。

 

ただ、これだけ立派な看板と幅員でこの短さは他にないかもしれない。見た目の割の短さでは日本一を自称するのも頷ける。それに加えて短いアーケード商店街にありがちな他の商店街との接続も無い。

 

それではもう少し深掘りして見てみよう。

 

御旅市場の前には小西川という二級河川が流れている。

 

川沿いは飲食店を中心に美容院などもあった。

 

丸窓と信楽たぬき。

 

どの方角から見ても「御旅市場」の文字がある看板。

 

最大の特徴とも言える天女は峰山町に残る羽衣伝説が所以。

 

約50mのアーケードは最盛期でも18店舗に留まっていたということだ。

この日に営業を確認できたのは3店舗のみ。

それに加えて写真右側のスーパー跡地では生花店の作業が行われていた。

 

アーケードは鉄骨にトタン屋根を組み合わせた物で頑丈な作り。天井には青空が描かれ、アーケード内のBGMは地元のラジオ局だった。

 

自称日本一短いということでこんなものかな。

 

他の商店街と接続がないと先述したが、正式にいえば御旅市場は御旅商店街の一部で周辺の商店を含めた構成となっている。

 

商店街の発祥は大正時代の木造アーケードを備えた御旅市場とされ、中核テナントだったスーパーや周辺の映画館など賑わいがあったということ。

 

転機となったのは例に漏れず20世紀末の郊外型大型商業施設の進出にある。

客足に苦戦した店舗は1998年辺りから閉店が相次ぎ、中核だったスーパーも1999年に閉店と衰退が進んだ。

 

2000年代に入ると町おこしの一環でフリーマーケットの開催が始まり賑わいを見せたが、それもその時だけの盛り上がりで平常時には波及しなかったみたいだ。

 

御旅市場の周囲には商店跡や飲み屋などがあり往時の名残を感じる。

 

幹線道路沿いには御旅市場から撤退したスーパーにしがきの店舗もあったが、こちらも閉店してしまった模様。住所からして峰山店と思われ2015年に閉店となっている。

 

なかなかに熟成された店舗内。たまらんです。

 

以上が御旅市場。

立派な見た目に反してとても短いアーケード商店街。賑わいを取り戻す日は来るのだろうか?