廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

廃校diary 梶賀小学校 小さな港町の学校【後編】

さて、いよいよクライマックス。

 

f:id:haikutu:20211228121116j:image

この先の部屋を目指すにもご覧の通り扉は封鎖されてしまっている。外から回り込む形でアプローチをせねばならない。

 

f:id:haikutu:20211228121309j:image

出口へ戻ろう。


f:id:haikutu:20211228121304j:image

名残惜しいな。

君をもっと可愛く撮ってやりたかった。


f:id:haikutu:20211228121301j:image

君も元気でやってくれ。


f:id:haikutu:20211228121306j:image

正面の出入り口だと思っていたが非常口なのか?

 

f:id:haikutu:20211228121607j:image

いつも通りに藪を漕ぐのだが、このくらいなら無問題!


f:id:haikutu:20211228121609j:image

徐々に轍が見えなくなってくる。

 

f:id:haikutu:20211228121823j:image

この小学校にありがちな謎のモニュメントは何のためにあるのだろうか。


f:id:haikutu:20211228122541j:image

焼却炉だ。

私が小学・・・何年だったかな。確かダイオキシンが問題になって廃止されたのは低学年の頃だと思うから20年以上前か。用務員のおじさんが色々な物を燃やしていたのをぼんやりと覚えている。今はSDGsなんてシャレオツな名前で環境問題が取り上げられているけど、ダイオキシン酸性雨オゾン層破壊と昔は言葉からして怖かったな。

 

f:id:haikutu:20211228123634j:image

裏側にも扉があって安心する。

足元は泥だらけ。どうやら水が流れてきているようだ。


f:id:haikutu:20211228123628j:image

水溜りというのか小さな川が形成されている様子が見える。チョロチョロと流れる音が聞こえていた。

 

 

さて、教室内へ・・・・

・・・

・・

 


f:id:haikutu:20211228124346j:image

「ギャア!」

 

思わず声が出てしまう。

 

f:id:haikutu:20211228124657j:image

扉を開けた先に待っていたのは赤いお口を大きく開けて待っていたワニさん。

もうね、心臓が止まるかと思った。


f:id:haikutu:20211228125205j:image
凄い迫力のワニさんに目がいってしまうが落ち着いて辺りを見てみよう。

 

f:id:haikutu:20211228125042j:image
f:id:haikutu:20211228125033j:image

f:id:haikutu:20211228133120j:image
f:id:haikutu:20211228133202j:image
f:id:haikutu:20211228125036j:image
f:id:haikutu:20211228125039j:image

周囲には見たことのない薬品やホルマリン漬けの死骸を中心に凄い量の残留物が残っていた。

 

f:id:haikutu:20211228125629j:image

いつも見る彼は何だか頼りなさげな瞳をしていた。

いつも隣にいる彼女がいないせいか。ウミガメさん頼みましたよ。

 

f:id:haikutu:20211228125848j:image
f:id:haikutu:20211228125845j:image
f:id:haikutu:20211228125856j:image
f:id:haikutu:20211228125842j:image
f:id:haikutu:20211228125851j:image

魚から爬虫類まで豊富な種類が揃っている。

思い返してみても授業で使った覚えがないのが気になる。

 

f:id:haikutu:20211228132156j:image
f:id:haikutu:20211228132144j:image

f:id:haikutu:20211228134152j:image
f:id:haikutu:20211228132150j:image
f:id:haikutu:20211228132159j:image
f:id:haikutu:20211228132153j:image
理科の授業が懐かしい。歴史の授業以外は全く興味がなかった子ども時代、思い返せばもっと勉強しとけば良かったな。

 

f:id:haikutu:20211228132436j:image
f:id:haikutu:20211228132432j:image

「勉学発噴」が見守る黒板に描かれているのは席順かな。

“きょうてんこうしてきた人“とは随分と他人行儀ですな。田舎に転校なんていうとドラマが生まれそうな予感しかしない。少し憧れちゃう。

 

f:id:haikutu:20211228133117j:image
f:id:haikutu:20211228133114j:image

いざ、進めや〜キッチン♪♪


f:id:haikutu:20211228133111j:image

身体の模型が至る所に散らばっていた。

 

f:id:haikutu:20211228133258j:image

この部屋はちょっと見どころが多すぎるって。

次に来た時はどんな発見があるのか今から楽しみでもある。

 

f:id:haikutu:20211228134149j:image
f:id:haikutu:20211228134155j:image
f:id:haikutu:20211228134158j:image
理科は好きでこそなかったけど実験に使う機器を眺めるのが好きだった。この器具は何に使うのか、何年生になったら触れるのか、そんな空想ばかりしていた気がする。この場所を訪れるまで忘れていた思い出。あの時の感情が私を暖かく包む。

 

f:id:haikutu:20211228124655j:image
そろそろサヨナラの時間だ。

 

f:id:haikutu:20211228123639j:image
f:id:haikutu:20211228134954j:image
f:id:haikutu:20211228134948j:image
f:id:haikutu:20211228134957j:image
f:id:haikutu:20211228134951j:image

別れを告げた校門の先にひとりの女性が佇んでいた。


f:id:haikutu:20211228135000j:image

風の通り抜ける階段から町を眺めていた。ここは今日から私もお気に入りの場所になりそうだ。

 

f:id:haikutu:20211228120651j:image

f:id:haikutu:20211228135518j:image
f:id:haikutu:20211228120657j:image
f:id:haikutu:20211228120700j:image

昭和情緒溢れる田舎の港町。

ひっそりと高台に佇む木造校舎。2021年の夏、私に一番の思い出をプレゼントしてくれた。