かの有名な武田信玄のひとつとも言われている。今回は約10年ぶりの訪問となった。
山間に位置しながら甲府市からも程近く、中部横断自動車道の開通もあって静岡県側からでもアクセスがしやすい上に、JR身延線の沿線でもある。そんな好条件の立地でありながら静かに寂れていっている様子が伺えた。
田舎の駅はどうしてこんなにも旅情を刺激するのか。
JRの駅舎は瓦屋根がチャームポイント。
駅前は食事処とお土産屋が1軒あるだけ
下部温泉も確か登場したはずで上のお土産屋ニュー梅月で銘菓かくし最中を食べていたような・・・。
温泉街は駅から少し離れた場所に位置している。
「武田信玄のかくし湯」の異名どおりといったところか。
温泉街までの道路は幅が狭く昭和観光の典型である団体旅行には不向きな場所でもある。
海の無い県と言えばハコモノ施設が欠かせない!
メロディブリッジ。歩くと童謡が聞こえてくる仕掛けがされている。結構なお金が掛かってそうだ。
メロディブリッジを渡ると金山博物館が見えてくる。
開館から25年ということだが、元を辿ると日本に赤字ハコモノ施設を乱立させた「ふるさと創生事業」と深く関わっている事が分かった。何というのか、予想どおりすぎて笑えてくる。
ここもゆるキャンに出ていたような・・・。
近くにゆるキャン聖地巡礼のガイドブックと睨めっこしているお姉さんがいたから間違いない、はず。
博物館駐車場の隣にとんでもない亜空間があった。
ジムニーの廃車が大量に放置されている。この場所は一体?
いい感じに熟しており廃墟美に包まれているジムニー。
私にとって廃墟とは日常の喧騒を忘れさせてくれる人生のスパイス。これは廃車だけど。
先へ進むと小さな山里には不釣り合いな大きい病院が出迎えてくれる。
余談であるが今回の撮影は10年以上前に発売されたコンパクトデジカメで行なっている。遠景の解像力はいまいちであるが時折見せるCCDセンサー由来の味のある描写が楽しい。
温泉街はこの先だが気になる場所があるため寄り道をしていく。
廃業していた下部温泉ではかなり大型の旅館。
10年前に来た時も寂れている印象が強かった。それは今でも変わらない。
私みたいな人種からすればいい場所なんだけどねぇ。
またもや亜空間を発見してしまう。
THEグリーンハウス。ハチなのかアブなのか分からないが天井に物凄い量で群がっていた。
もともとはパブだった様子。少し異国情緒が漂っている。
こういう寂れた温泉街はタイ人か韓国人のお店が付き物だけど下部温泉には見当たらなかった。
むむっ!?
まさかのパソコンショップ。ちょっと近づきにくいオーラを感じる。
そろそろ温泉街へ進もう。
初夏の昼下がり、少し枯れた紫陽花が良く似合う町だ。