三重県にある小さな港町の小学校。
日本の純漁村と呼んでも差し支えのなさそうな港町の高台に残された廃校。
前編はこちらから
今回は校舎内の様子を中心に紹介したい。
ドアは開いたままとなっていた玄関口。
手入れの行き届いていた校庭とは対照的に雑草が生い茂っている。
出迎えてくれたのは可愛い椅子くん。
いい具合に朽ちている素敵な廊下・・・。
ちょっとピントが甘いというのか被写界深度が浅いっすね。
避難コースの先は・・・
残念ながら通行止め。有事の際は廊下を戻って校庭を目指そう。
展示室となっていた教室。
たったひとつの席が準備されていた。
展示室というのだからかつては何かを展示していたのだろう。
それが開校中なのか閉校後なのか知る由はないが地域の拠点として愛されていたのではないかな。
そして、このぬいぐるみは何だろう?
随所に残されている梶小ヘルメット。
全て集めると幸福が訪れるとか訪れないとか。
懐かしさ溢れる残留物にノスタルジーが爆発寸前だ。
廃校らしい落書きのある黒板。
朽ちているがどこか暖かみが残るのは木造校舎ならでは。
愛知県岡崎市のお土産かな?
遠出した次の登校日、同級生へお土産を持っていくとその日だけヒーローになれたっけ。
表札を撮っているだけで楽しい。
校長室かな。
溢れ出す想いは時を超える。
20年前に書かれたメッセージ、その心は今でも色褪せていない。
梶小最後の1ヶ月。先生たちは最後まで大忙しだった模様。
当時の資料は残されたままになっていた。
職員室の奥には宿直室。
隣には保健室と繋がっていた。
避難経路の先へ行こう。
外から回り込む形で移動する。
こちらにも大きな穴ができていた。
教室を通れば移動できるが崩壊危険度は高い場所だ。
それでは教室へ。
一部の屋根が完全に崩落している教室。
壁も突き抜けている。
さっきから残されているぬいぐるみのセンスが独特だな。
ついでに昭和61年卒業生の制作したコレも何に使うのか分からんぞ。
顕微鏡が黄昏ている。
お隣の教室。さっきからヤンキーちっくな文字が多い。
故郷で過ごした日々を胸に秘めて巣立つ若者のメッセージ。
アンサーも完璧すぎて泣ける。
廊下を曲がる。
渡り廊下の先へ。
裏庭にはジャングルジムがあった。
給食の厨房。
男女別になっているトイレ。
校舎へ戻ろう。
ノスタルジックな家電たち。
レトロなんだけど近未来な感じがしてしまうのは何故だろう。
魅力溢れる廊下の突き当たり。
この傘の場所は奇跡的な何かを感じてしまう。廃墟の神様ありがとう。
神様の与えてくれた奇跡の場所も私にかかれば平凡な写真へと変わってしまうから悲しい。
それにしてもこの廊下は楽しいな。
ホッケーマスクと掛け時計。
いや、これホッケーマスクか?
ここは材料室のようだ。
巨大な算盤が懐かしいな。そういえば算盤って微分積分と同じくらい大人になって使わないね。
図書室。
たくさんの本が出迎えてくれた。
残留物が多くて楽しいな。
田舎の漁村という映画に出てきそうな土地柄と相まって非常に味わい深いものがある。
今回で梶賀小学校の記事は締めようかと思っていたがまだ終わりじゃない。
次回はこの先に残る教室へ足を進めようと思う。