廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

静岡県掛川市の中心市街地を歩く

掛川 新幹線 」と検索すると四番目に「なぜ」が出てくる掛川市

掛川城つま恋リゾート、花鳥園、天竜浜名湖鉄道など全国的にそこそこ有名な気もするけれど、どこかパッとしない町。そんな掛川市であるが、中心市街地の過疎化が止まらない状況が続いている。

 

木造建築の姿を残すJR掛川駅

姿を残すだけであって中身は鉄筋コンクリートに改修済み。

ちなみに反対側にある新幹線口の駅舎は近代的な見た目でグランドキオスクなど商業店舗もある。こちら側は私鉄の天竜浜名湖鉄道と直結している。

 

ついでに新幹線口の南口も撮っておけば良かったか。

駅舎的には南口が栄えているが中心市街地はお城側、木造駅舎側にある。

 

これが駅前の通りであるが見ての通り寂しい限り。

とても新幹線の停留する駅とは思えませんねぇ・・・というのもこの辺りは完全な車社会で駅前よりも郊外の方が栄えている。かつてはユニーやジャスコもあったというがみる影もない。

 

そもそも新幹線の駅は行政側が誘致した請願駅。純粋に利益が見込めるためでもなくハコモノ的な発想のもとで建てられた駅だ。ご機嫌なことに「このまちに新幹線がやってきた」という歌まで作って今でも地元の合唱団に歌わせている。こだましか停まらないけどな。

 

駅前にあるwe+138という商業施設。

2015年にユニー跡地で地元の名産品を集めた中心市街地にぎわい活性化の拠点として鳴り物入りでオープン。しかしたった1年半で経営難に陥り撤退。業務スーパー系大手アミカに取って代わられた。

 

テナント一覧を見ると寂しい限りだ。

私も何回か伺ったことあるけれど問題点の多い店だったと記憶している。観光客に向けた店なのか地元民に向けた店なのかはっきりとしない印象もあった。観光客としてはお土産に向いている商品が少なく、地元民が普段使いするには微妙なラインナップ。日によっては生鮮食品がほとんど無い時もあった。飲食店なんて臨時休業ばっかだったし・・・。あと駐車場が有料で、場所もどこから入ればいいのか分かりにくいのよ。

 

we+138は商業施設、立体駐車場、高層マンションの3つから構成されておりマンションの1階はテナントとなっている。駐車場が分かりにくいのもあるけど、わざわざ立体駐車場に入れなくとも周囲はコインパーキングだらけというのもあるか。

 

マンション側のテナントは飲み屋と地元老舗の靴屋があった。

 

ユニー撤退が97年とかなりの時間を掛けての再開発。残念な結果で終わってしまった。電動自転車を1日500円で貸してくれたり良かったんだけどね。ジャスコ跡地もようやく再開発されるらしいけどどうなるのでしょう。

 

駅前から商店街まで歩いたのだが、これが見事に飲み屋ばかり。駅前に出て来てもマックも吉野家もありません

 

良くも悪くも大手資本の匂いのしない駅前。昭和風情が残る街並みとなっている。

 

「トシ、サッカー好きか?」でお馴染みの掛川が舞台となるサッカー漫画の名作シュート!ちょっと私の知っているものと違う気がする・・・

 

キャタラー好きか?

そうそうこれこれ。・・・作者の大島司先生は掛川市出身でふるさと親善大使も務めている。これは2017年に撮影したものだけど。確かwe+138で自転車借りて海沿いの向日葵畑を目指す道中で見つけたやつ。このイラストのクリアファイル持ってたなー。

 

ぼちぼち商店街が見えてきた。

 

次回へ続く。