廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

廃屈的伊豆観光 廃墟と絶景を楽しむ日帰り旅行

静岡県屈指の観光地伊豆半島


コロナ禍で県外移動自粛が叫ばれている中、我が県の魅力を伝えたい。

今回は友人と二人で伊東~~~下田まで伊豆半島を半周してきた。最終目標は河津桜メジロを撮ること。廃墟は赤沢八幡野連絡橋跡に行ったことないから是非寄りたい!


伊豆と言えば皆さんは何を思い浮かべるか。海に魚に山に温泉・・・珍スポット!何でもある。世界ジオパークにも認定されていることもあって自然が豊富な土地だ。珍スポットも数が多い。現存する唯一の秘宝館からマニアックすぎたり謎すぎる博物館が点在していることも有名だ。

有名観光地だからこそ光あれば闇もあり。時の流れに負けてしまった建物も数多く存在する廃墟の楽園でもあるのだ。


そんなカオスな側面を友人に紹介しながら旅を始めた。


まずは熱海峠から国道135号へアプローチ。
熱海峠から伊豆スカイラインへ抜ければ日本BE研究所と玄岳ドライブインという有名物件があるもののスルーを決め込む。時刻は10時、先へ急ぐのだ。

f:id:haikutu:20210304212640j:plain
日本BE研究所
f:id:haikutu:20210304212645j:plain
玄岳ドライブイン

国道135号はロケーションも最高。天気予報では曇りであったが今日は快晴。煌めく海と遠くに初島を見ることができる。



まずは1件目。
ぷるぷるランドというプール場跡地。後ろには荒井注の幻となったカラオケBOXが見える。

f:id:haikutu:20210323182557j:plain
ぷるぷるランド

見ての通りウォータースライダーが名所だ。かつてはここより圧倒的に大きいプール場廃墟が伊豆長岡に存在していたが現在では解体済みとなっている。

f:id:haikutu:20210323181719j:plain

いい青空。

f:id:haikutu:20210323181942j:plain
荒井注のカラオケハウス

荒井注カラオケボックスは扉の設計ミスで機材を部屋へ入れることが出来ずに開業しないまま廃墟となったずんどこエピソードがある。

f:id:haikutu:20210323181858j:plain
猫の博物館

近くには猫の博物館がある。
一見するとメルヘンでファンシーな博物館を想像すると思うがそれは行ってからのお楽しみ。まぼろし博覧会や怪しい少年少女博物館と経営が同じなので察してください。


2件目の城ヶ崎海岸

f:id:haikutu:20210323182928j:plain
城ヶ崎海岸

いやー気持ちの良い天気。ここに来るのは10年ぶりだが当時はここの良さに気づいていなかったな。齢を重ねると見えてくるものが違うのぅ。


f:id:haikutu:20210323184947j:plain
f:id:haikutu:20210323183055j:plain
f:id:haikutu:20210323183110j:plain

東伊豆はロッククライミングの聖地でもある。漫画孤高の人で森くんが高校の同級生と再会する胸糞エピソードの舞台もこの辺なのかな?

f:id:haikutu:20210323185615j:plain

遠くに見えるのは伊豆大島。しょうもんばかりしているとぼうこんがくるぞ。

f:id:haikutu:20210323185910j:plain

3件目。大川グランドホテル。
大川海岸の駐車場がドクターヘリの発着場となっていて車で近づけなかった。

f:id:haikutu:20210323185915j:plain
大川グランドホテル

雑誌八画文化会館でも表紙になっていた・・・はず。
ちなみに国道側には売り物件の看板が掲げられている。


4件目。日大セミナーハウス。
日本一のマンモス大学、日本大学に由縁する物件。

f:id:haikutu:20210323191634j:plain
日大セミナーハウス

f:id:haikutu:20210323191918j:plain

男子風呂なんかが有名。

昔は大学生が夏場合宿の名目で乱癡気騒ぎをしていたのかなと想像できる。

f:id:haikutu:20210323191456j:plainf:id:haikutu:20210323191641j:plain
f:id:haikutu:20210323191511j:plain

現在では参考書から大学パンフレットまで地元高校生が使っていたと思われるものの墓場だ。受験が終わったら捨てに行く風習でもあるのかな?



5件目。伊豆トロピカル温泉会館。
廃業した温泉施設。ここは外観のみ撮影。

f:id:haikutu:20210323192255j:plainf:id:haikutu:20210323192258j:plain
伊豆トロピカル温泉会館


6件目。稲取温泉雛の館。
日本三大吊るし飾りの一角を担う吊るし雛の発祥の地らしい。

f:id:haikutu:20210323192650j:plain
稲取の吊るし雛

f:id:haikutu:20210323193328j:plain

可愛いー!

f:id:haikutu:20210323193351j:plain

ネズ・・・うさぎのお雛さん。

雛の館前は桜の名所でもある。
河津桜に代表される寒桜の見頃はすでに過ぎ去っていた。うーん、残念!

それでもメジロはたくさんいたよ!

f:id:haikutu:20210323194233j:plain
f:id:haikutu:20210323194244j:plain

可愛いー!


7件目。稲取観光ホテル。
雛の館からすぐの所にも廃墟がある。
2011年に殺人事件現場となり翌年に廃業となった伊豆屈指の超巨大物件。

f:id:haikutu:20210323194458j:plain
稲取観光ホテル

全部見ていたらとてもじゃないが時間が足りない。ゲームセンターと1Fをウロウロ。

f:id:haikutu:20210323194529j:plainf:id:haikutu:20210323195210j:plain


河津町へ向かう。
稲取温泉の桜で分かっていたけど河津町の桜もすでに見頃を終えていた。こればかりは仕方がない。


気を取り直して8件目。爪木崎自然公園。
もうすぐ日没。あまり擦らず遠景だけ楽しむ。

f:id:haikutu:20210323195310j:plain

f:id:haikutu:20210323195335j:plain
爪木崎自然公園

これにて今回の旅程は終了。


あーお腹空いた!
写真を撮る旅をしていると食事を忘れてしまう!


下田に到着。
下田といえば金目鯛が有名。しかし、それでは普通すぎる。そんな天邪鬼な人にオススメなのがカツカレーだ。

下田にはカツカレー文化が存在しているのをご存知か?
文化といっても富士宮焼きそばのように根付いているわけでなく、ただ何となくカツカレーを提供している店がやたらある程度らしいが詳しくは不明。その辺の町中華的なお店なら大体提供されているみたい。


そんな中、喜作という店をチョイス。ここも町中華的な店。喜作でカツカレー大盛りを頼むと楽しいことになると以前に聞いたことがあった店だ。


時刻は18時過ぎ。お店は妙齢の女性が一人で切り盛りされていた。ついついお母さんと呼びたくなりそうな優しげな雰囲気があった。


カツカレー大盛り!





どーん。
f:id:haikutu:20210323200039j:plain



今日は日曜日。店内ではTVがありサザエさんが放送中。カレーを食べながらサザエさん。何ともノスタルジアな食事だ。本格的なカリーではなく日本的なカレー。カツは丁寧に切れ目が入っていてお母さんの優しさが染みる。最高の夕食をありがとう。






半分食べるまではね!

さすがに少し・・・かなり大きいかな。


とはいえ、大盛りなんだから大盛りなんだよなぁ。本来の大盛りのあるべき姿はこれのはず。


何とか食べ切る。喰いしん坊!読者の私はハンター錠ニの教えが生きている。


空腹も満たされ、今回の旅は終わりを告げた。







そういえば赤沢八幡野連絡橋跡・・・

完全に忘れていたよ。



感想
河津桜も未見の廃墟も楽しめなかったが普通に楽しい旅路であった。普通の観光だけでは物足りない・・・とは言っても普通の観光も楽しいなー。おひとり様ばかりだと気づけなかったことに気づかせてもらえたのは友人と来たからこそ。社会情勢的に県外移動のできない中、地元の良さを再発見していきたい。伊豆にはまだ行ったことのない廃墟や珍スポットがゴロゴロしている。本当に恐ろしい土地だ。

赤沢八幡野連絡橋跡はまたいつか。今回取り上げた廃墟についても今後個別記事を書けたらと思う。