廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

静岡県

熱川温泉 東伊豆町の小さな温泉街

熱川温泉を歩く 熱海と下田の間に位置する熱川温泉。 温泉熱を利用した熱川バナナワニ園がとても有名な場所。 私の事前知識もそれだけ。何度も通った事のある場所だが何も知らない。 傾斜地に沿って形成される温泉街は海まで続く。 路線のある東伊豆エリアは…

アーケード名店街 沼津市

さよならアーケード名店街 以前にも記事で取り上げた沼津市のアーケード名店街。 24年の春に再開発が本格的に始動し、29年に新ビルの竣工が予定となった。すでに住民の引越しは開始され夏頃には解体工事に着手するということ。 haikutu.hatenablog.com アー…

静岡県 菊川中央商店街

商店の消えた商店街 静岡県菊川市。 都営新宿線ではなく東海道線の菊川駅。 何気に初めて来るかも。茶所として有名な割に観光地は不毛な町。県民でもこれといった場所が思い浮かばない者は多いだろう。 事実として宿泊客と観光客の合算である観光交流数は県…

菊川遊郭 静岡県菊川市 

菊川遊郭 通称「茶畑」 静岡県西部に位置する菊川市。 お茶の産地として有名な場所だが、それに相応しい通称を持つ遊郭が存在していた。 その名も茶畑! JR菊川駅から徒歩10分弱の住宅街にあるが、現役時代は茶畑で囲まれていたことが由来らしい。静岡県の遊…

廃墟 ウェディングハウス大頭龍 静岡県菊川市

訪問日 2024年2月 ウェディングハウス大頭龍は静岡県菊川市にあった結婚式場。廃墟検索地図では1980年前後に開業、2015年頃に閉業とある。 神社の敷地内に併設された式場。 それなりに管理されている物件のため、人為的な破壊など外観に大きな損傷は見られて…

廃墟 荒井注のカラオケハウス 静岡県伊東市

元ドリフ所有 伝説の未成廃墟 訪問日 2024年2月 「何だ、バカヤロウ」 昭和の芸能界で頂点を極めたドリフターズの元メンバー荒井注。その晩年に建設したカラオケボックスなのだが、建物の完成後にカラオケ機材が入らないという設計ミスが発覚。設計した業者…

野生の王国 リサイクル江戸屋 国道沿いのゴリラ

パンダもいるよ。 ※いません 静岡県伊東市の国道135号線を走っていると嫌でも目に付く謎のゴリラ。 インパクトの強いゴリラ像から目を移すと特徴的なゼブラ柄の建物に「野生の王国」「リサイクル」「江戸屋」「激安」という文字が見える。 白熊もいるね・・…

”伊豆の瞳”一碧湖に残る廃墟

”伊豆の瞳”と称される静岡県伊東市にある一碧湖。 湖に浮かぶ鳥居が有名。 湖には廃墟が付き物と言って過言ではない。今回は一碧湖そばの廃墟群を数年ぶりに見に来たのだが・・・ 綺麗さっぱり無くなっている! お洒落な雰囲気漂う湖畔に相応しくない廃墟と…

大仁金山裏の廃神社② 静岡県伊豆市

人々から忘れられた神域 伊豆市にあった大仁金山裏の山神社。 危険伴う炭鉱に従事する者たちから信仰を集めていたであろう場所。 閉山から約50年。人々の記憶から忘れられた神域は草木に埋もれた姿で待っていた。 石碑に込めた願いの行方を知る者はいない。 …

大仁金山裏の廃神社① 静岡県伊豆市 

伝説の巨大廃墟の裏に眠る神社 伊豆金山の歴史は古い。 江戸時代に始まり昭和の時代まで続いた。 ここ大仁金山も同様に始まり、昭和期には帝国産金興行株式會社が運営し1973年まで操業が続いていた。坑内から温泉が湧いたことがあり、戦後は温泉を中心にスポ…

神橋 現と常世を結ぶ橋 静岡県浜松市 岩水寺

異次元への誘い 私のもうひとつのライフワークである野鳥観察の帰り道、雰囲気たっぷりな橋を見かけた。 しかも隣には廃墟っぽい物件。 さらに向かいには売店らしき廃墟ときた。これは立ち寄らざるを得ない。 鳥居をくぐると急勾配な橋が見える。渡ると帰っ…

清水港線 廃線跡を歩く①

世界遺産まで続いていた線路 清水港線(しみずこうせん) 開業:1916年 閉業:1984年 駅数:6駅 静岡県清水市(現在は静岡市清水区)と三保駅を結んでいた国鉄の線路。1916年に東海道本線の貨物支線として清水港駅まで開業。1944年に三保駅まで伸び、旅客営…

焼津市 赤線散歩 

2022年9月に発生した台風15号。 私の住む静岡市に甚大な被害をもたらした。 その中でも特に被害が大きかったのが清水区なのだが、他の町も例外ではない。 訪れた場所は静岡県焼津市。 ここに住む同僚は床上浸水と車の水没と笑えない被害を被っていた。 そこ…

女体の森 興津宿にある妖艶たる名称の正体

「女体の森」 ・・・なんとも卑猥な響きか。 そんな妖艶たる名前の場所が私の地元にあったとは。 静岡県静岡市清水区興津に女体の森は存在する。 興津といえば東海道五十三次のひとつ興津宿で有名な土地。 東海道の花形とも言える駿河湾と富士山が一望できる…

静岡浅間通り商店街 初詣は浅間神社で

謹賀新年。おはよう令和4年。 令和になって三度目の正月。コロナとともに迎える二度目の正月。 今回は元旦に浅間通り商店街を歩いてきた様子を記事にしたい。この商店街は幼少期から馴染みの深い土地にあり、昔話を交えながら進めていこう。 静岡浅間通り商…

石部隧道 崩落したトンネルで新年を祝う

謹賀新年。おはよう2022年。 年末に新しいカメラを買った私は居ても立っても居られずに正月早々、初日の出と洒落込むことに決めた。 決めた。 ・・・決めたのだが、仮眠と称して眠ってしまい起きた時刻は午前7時過ぎ。すでに日の出を迎えた後となってしまっ…

静岡県御殿場市 赤線跡 新天地

御殿場 赤線跡 新天地 静岡県御殿場市。 静岡県における関東からの玄関口であり、自衛隊東富士演習場やプレミアムアウトレットが有名だ。定期的に静岡県ご当地ハンバーグチェーンさわやか御殿場店の待ち時間がSNSで話題となっている。関東の人はさわやかの待…

戦後日本で初のアーケード建築 沼津アーケード名店街を歩く

訪問日 2021年 7月15日 とあるアニメ映画を鑑賞するため静岡県で唯一上映されている沼津市を訪れた。 少女歌劇レヴュースタァライト・・・TV版は未視聴であるが物凄い作品だった。 社会人になってアニメをあまり観なくなったがここ10年で一番の衝撃。実写映…

静岡県 廃墟 下田御苑ホテル

静岡県下田市の白浜海岸から市街地へ向かう道路沿いには2軒の廃ホテルがある。 そのうちの1軒が下田御苑ホテル。過激派の隠れ家だったとか噂のある部屋が全国的に有名だ。創業は1960年代で2000年代までは営業されていた7階建ての規模を誇るホテルだ。 外…

伊豆長岡 螺旋階段と南国風壁画が有名な廃墟ホテル

山の中のゴルフ場に併設されている廃ホテル。 外観はお世辞にも立派とは言い難いものの中へ入ると実に美しい光景が待っていた。 赤い絨毯とシャンデリアが印象的な食堂。天井と床は剥がれて終末感が溢れている。 1960年代に建てられたホテルということだが当…

天空の秘境を目指して② 夏焼集落

haikutu.hatenablog.comその①はこちらから。夏焼隧道の通る林道の終点へ到着。 Googleマップによるとここから200mmの位置に夏焼集落があるということ。坂を登るとキープアウト。 他県ナンバーの車と浜松市ナンバーのバイクが停まっていた。その片隅に廃車が…

天空の秘境を目指して① 夏焼隧道を歩く

秘境駅だらけのJR飯田線。その沿線沿いには数多くの廃村や限界集落が存在している。今回訪れたのは静岡県浜松市天竜区水窪奥領家に位置する夏焼集落とJR飯田線大嵐駅を結ぶ夏焼隧道。集落は標高の高い場所にあり、安直ながら天空の集落や秘境という異名を持…

廃校diary 大井川鐵道沿線に残された木造校舎 静岡県川根本町の廃校

2021年現在、リニア新幹線開通にて大問題となっているのが静岡県に流れる大井川の水問題。最近になって廃校巡りに目覚めた私にとってはここ数年で取り壊されてしまった校舎の多さの方が問題だ。 大井川流域においても例外でなく、かつては中流から上流に掛け…

静岡市に眠る廃村 八草集落跡

(訪問日時 2021年5月) 静岡県静岡市にかつて存在した八草集落という廃村。 静岡市に流れる藁品川の上流を目指して車を走らせる。 出発は日の出前。本当は深夜に出発して星でも撮ろうかと思っていたが遅くなってしまった。 舗装もされていない林道を車で走…

2020年の稲取隔離病棟

(訪問日時 2020年 冬) 稲取隔離病棟。 かつて死の病として恐れられていた結核に患った者を隔離し治療していた施設。 結核とは、最盛期には日本全国で年間十数万人の死者を出した感染症。戦後は結核予防法と単独法が制定され、2006年に感染症法に統合される…

廃屈的伊豆観光 廃墟と絶景を楽しむ日帰り旅行

静岡県屈指の観光地伊豆半島。 コロナ禍で県外移動自粛が叫ばれている中、我が県の魅力を伝えたい。今回は友人と二人で伊東~~~下田まで伊豆半島を半周してきた。最終目標は河津桜とメジロを撮ること。廃墟は赤沢八幡野連絡橋跡に行ったことないから是非寄り…

森の学校 森町立天〇小学校S分校。

廃校はいいぞ! 数ある廃墟の中で私がこよなく愛しているのは廃校だ。 誰もいなくなった校舎に立つとノスタルジーを感じずにはいられない。 児童の笑い声に溢れていた時代に思いを馳せるとともに自分の記憶が呼び起こされる。そんな感傷に浸れる特別な時間だ…