廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

静岡浅間通り商店街 初詣は浅間神社で

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謹賀新年。おはよう令和4年。

 

令和になって三度目の正月。コロナとともに迎える二度目の正月。

今回は元旦に浅間通り商店街を歩いてきた様子を記事にしたい。この商店街は幼少期から馴染みの深い土地にあり、昔話を交えながら進めていこう。

 

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静岡浅間通り商店街は静岡駅北口を出て市役所のある通りを約500mほどの位置に存在する。写真にある鳥居から浅間神社正門まで約600mのアーケードを構えている商店街だ。

 

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アーケードは近代的なもので店舗前に夢門前の看板が掲げられている。確か2000年くらいに全面改修で今の状態へと生まれ変わったはず。


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この日は元旦で多くの人で溢れていたが普段は何てことのない寂しい通りでもある。

看板の裏の店舗は大村洋品店静岡県民なら聞いたことのあるであろう「ビッグな男にビッグなサイズ」のテレビCMで有名だ。紅白の垂れ幕は正月仕様ではなく、年中この通りになっている。

 

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もっとも認知度の割にどこに存在しているか知らない県民は多い。事実、買い物客はほとんど見たことがない。大型スーパーが台頭する以前は店舗も広く値段も安いとあって賑わっていたと親から聞いたことがある。私の世代となると名前だけしか知らない人間がほとんどになるはずだ。今は分からないが高校生の頃にフレッドペリーのポロシャツが980円で売られていて買ったことがある。もちろんライセンス品だがね。もしかしたら今でも掘り出し物があるかもしれない。

 

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「ヨコチのペット、可愛いペット、可愛い可愛いお友達〜♪♪」のCMソングで有名なペット店のあった跡地。

これも完全にローカルネタとなるのだが、夕方のキテレツ大百科の再放送時に流れていたから私と同世代なら覚えているのではないだろうか。

 

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浅間通り商店街の名物店でもある本屋。

私の幼い頃は普通の本屋だったのだが、いつからか骨董品を取り扱うようになり明後日の方向へ向かってしまった。

漫画本に立ち読み防止のビニールが被せられることが主流となった後も素の状態で陳列されており、お世話になりました。迷惑な子供でしたねぇ。

 

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以前はお正月ともなると神社からこの辺りまで祭り屋台の出店で溢れていたのだが、いつの間にか縮小に縮小を重ねて寂しいものとなってしまった。

 

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ここにあったのは玩具屋のカドヤ。気さくな女性店主が印象的で遊戯王カードは売っても店に儲けがほとんどないと嘆いていたのを良く覚えている。

店先にはガチャガチャとネオジオが並び、東映版の遊戯王カードが入荷されると長蛇の列となっていた。土曜日の午後に姉と並んだっけ。

 

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静岡市の老舗中華料理店の美濃屋。

かつては多くの支店があったのだが本店も閉店し、残ったのはここだけだ。

 

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美濃屋の2階の店舗。子供の頃は絶対にスケベな店だと思ってました。

 

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何番街とかあったのか・・・知らんカッタ。

 

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静岡おでんの有名店おがわ。

ここともう少し駅側にあるどら焼き屋だけはいつ行っても混んでいる。

昔はどちらもそんなに混んでいる印象はなかったのだがテレビで取り上げられてから飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 

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最近、東静岡の豆豊が閉店となって心配したがここは無事だった。


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町の電気屋さん。昔はタテバヤシ電気だったはず。

 

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ちょっと離れた場所に名残があったから間違いない。


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ここもテレビで取り上げれた店。無添加で素材に拘ったパンを売っている。

それも全国ネット。スーパーテレビ情報最前線という番組を覚えているだろうか。97〜98年だったか、経営があまり芳しくないボンヌール店主がどこかの有名店へ修行して生まれ変わるという内容。なんか山奥へ水を汲みに行くというシーンだけ覚えているな。無添加が売りのパンはとっても美味しい。リニューアルから20年以上経つ今では近隣のスーパーにも卸されている人気店だ。

 

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ここも一時期は商店街でもっとも集客力のあった店。太田書店があった場所だ。

太田書店というと聞き馴染みがないだろうがエーツーグループの駿河屋と言えば分かるはずだ。今や全国区の知名度を誇る店舗も昔はローカルな古本屋だった。

 

古本屋も3軒あり、子供としては楽しい商店街だった。ファミコンショップも2店舗あったな。

 

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太田書店跡地の向かいにある寿司國さん。老夫婦が営んでいる。

コスパという言葉はあまり使いたくないが低コストで美味しい寿司が食べられる。

特にランチは握りセット大で950円とリーズナブル。

 

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通りもそろそろ中腹か。

この辺りには地域の偉人、山田長政像がある。

長政といえば浅井長政の方が有名かもしれないがこの辺りでは山田長政なのだ。

 

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ウェルシア薬局。

泣く子も黙る全国屈指のチェーン店。ウェルシアに吸収される以前はウィンダーランドとして静岡県でも1・2位を争う規模の薬局チェーンだった。実はここが1号店だったりする。ウィンダーランドとして展開する前は高田薬局という至って普通の薬局で創業者の娘が女一代でここまで大きくしたという。「ハローウィンダー優しい笑顔〜♪♪」という館内ソングが懐かしい。ウェルシアに吸収されてからは聞かなくなり、マスコットのライオンも看板から消えてしまった。旧ウィンダーランドの店舗では探せばいることもあるが。

 

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いました。


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ここは元は調剤薬局で現在は八百屋となっている。

 

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ダルマの出店がある。正月らしい景色だ。

 

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一眼レフを持ってると目立ちますねぇ。

 

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商店街も終盤戦。

加藤金物店。ここは俳優の加藤諒さんの実家だ。夏に虫網を買ってセミ取りに出掛けた記憶がある。

 

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隣はこうじ店で甘酒を売っており、ひときわ賑わっていた。

 

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早川書店。最近は絶滅危惧種な個人経営の本屋さん。

静岡市の街中も以前は本屋がたくさんあったが今では随分と減ってしまった。

 

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そろそろ神社だ。

 

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知り合いとすれ違う。たぶん間違いはないのだけどマスクしているから声をかけにくいね。


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密です。

 

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境内は出店があるようだ・・・これも随分と減ったな。

 

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奥の建物は道場。縁日にはこの場所にお化け屋敷が定番だったが気がついたら来なくなってた。

 

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静岡浅間神社は神戸神社・大歳御祖神社浅間神社の3社からなる通称「おせんげんさん」と呼ばれている。

その他も境内社として麓山神社・八千戈神社・少彦名神社があり、静岡県でも屈指の広さとなっている。

 

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こんな時代になって2年目の正月か。

 

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浅間神社といえば極彩色な建物が有名だ。

 

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豪華絢爛。そういえば寅年っすね。

 

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浅間神社は私と関係が深い場所でもある。

この駐車場にはかつて道場が存在しており、幼少期に姉と合気道を習っていたのだ。

師範が神主さんで幼い私を良く可愛がってくれた。

 

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それこそ正月には餅つきのイベントがあった。

そして、この真ん中の舞台で技を披露する演舞会にも参加したことがある。

 

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演舞会の前にはこの中でお祓いも無料でやってもらえた。

 

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この中にも入れてもらったことがあるのよ。

 

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大人の飲み会にも子供たちも参加して猪鍋やすっぽんをこの建物で食べた記憶がある。

そこで少し年上のお姉さんからるろうに剣心の瀬田宗次郎の魅力について指導を貰った経験は間違いなく私の嗜好を明後日の方向へ導いたと思う。

 

結局、合気道は小6で身体を壊した時期があり疎遠になってしまった。続けていたらどんな自分になっていたのだろうか。

思い出というものはいつまでも色褪せない。もう随分と忘れていた記憶が鮮明に蘇った正月になった。


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自分語りはその辺で。

昨年に比べると人出はかなりあったかな。

 

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センゲンサン名物の百段階段。

記憶の中より小さく見えるのは大人になってしまったからか。

 

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・・・そうは言っても疲れるのは変わらない!

 

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山には神社の他に空襲慰霊碑などがある。今日は時間も遅いので下山しよう。


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ここから見える景色。昔に比べると大きい建物が増えて遠くが見えないや。

 

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山を降りる頃には人手がかなり減っていた。私も家に帰ろうか。

 

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今年はどんな一年になるでしょう。

 

 

 

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とりあえず衝動買いは辞めようかな。