高岡観光アンダーグラウンド
日本三大大仏に数えられる高岡大仏。
仏像界きってのイケメン大仏としても知られている。
高岡市出身の藤子F不二雄先生の相棒である藤子不二雄A先生の作品「まんが道」でも印象的なシーンで使われていた。富山県の誇る、言わずと知れた超メジャー観光スポットのひとつになる。
その超メジャー観光スポットの裏で昭和の香りをプンプンと放つアングラな激渋スポットが存在する。
まず、大仏の側道からして渋い。
歩くこと数十メートルで今回の目的地が見えてきた。
住宅地の中に切り開かれた「大仏飲食店街」、直球すぎるネーミングに心躍る。
中へ入ると骨組みになったアーチが出迎えてくれた。
裏から見ても鋭利な角度で繋がっているのが分かる。
アーチをくぐると住宅街にあるとは思えない光景が広がる。
看板が舞う。
所狭しと飲み屋がひしめき合っている。昭和の雰囲気が色濃く残る場所だ。
この骨組みアーチ、先人の訪問記録を読むと数年前まで、
「大 仏 飲 食 店 街
ようこそいらっしゃいませ 第二日曜公休」
こんな感じの看板が掲げられていた。撤去されてしまったのが悲しい。
スナックパブひまつぶし。
ドアの中央に輝くライジング・サン。
初音という屋号はこの手の場所では定番だ。何か理由があるのか気になるところ。
鑑札など。
短い横丁のため通り過ぎるのはあっという間だ。
個人的に一番気に入った店舗はここ。傾いたスタンドの文字が良い塩梅で素敵。
以上、大仏飲食店街。
住宅街に突然現れるレトロな横丁。
短いながら凝縮された昭和成分が堪らない物件だった。惜しむべきはアーチの看板か。過去に高岡市には数回訪れているが私のアンテナが伸びきっていなかった。後悔してもどうにもならない。時の刻みは残酷なのだ。