天狗の住む廃墟神社
茨城県の石岡市と桜井市の間に位置する加波山の三合目付近に残る宗教施設跡。
加波山は茨城連山の中でも筑波山に次ぐ標高を持ち、古くから山岳信仰の対象とされてきた山でもある。
天狗乃庭(大天狗神社)は1987年に箱根の新興宗教施設が茨城県支部として建設された神社。こちらは違法建築だったということで役場から立ち退き命令も出されながら営業を続け、1993年に箱根に神社を再建してからは放棄へと至った。
入り口は固く閉ざされているが金網の隙間から中の様子が伺える。
ガラスケースに入った天狗像。
もうひとつのケースには岩切乃大権現。奥の方には鳥居が並んでいる。
ガラスケースの中にあるということで30年前に放棄されたとは思えない保存状態の天狗像。
さすがに重みには耐えきれず傾きが見られ、お顔は拝見できず。
フィギュアとかも足からぐにゃりと来るんすよ・・・。
主神として多くの神様が祀られていた模様。
上部には観音さま。
園内は雑草が生い茂る。
もうひとつのケースに入っている岩切大権現。
どっしりとした足元で傾き無し。
足元には小天狗?
女神転生でいえば序盤で出現するコッパテングとかモーショボーみたいな感じ。
奥には狛犬付きの赤い鳥居に稲荷神社と思われる金色の鳥居が並ぶ。
左端にある石碑に書かれた文章が気になるところ。
横から中を覗きたいが雑草がこの有様で近づけない。
隣にある神社の参道(大天狗神社とは無関係)も雑草がわっさわさ。
壁に描かれた落書き。
ガラスケースの上部にあるパトランプが可愛い。
壁には有刺鉄線の張られている。
分かれ道。
中央のモコモコが神社の敷地。
モコモコの中にそびえる石碑。「加波山」「宗教」の文字がかろうじて確認できる。
こっちに進んでも中が覗けるポイントは無さそうだ。
以上、天狗乃庭こと大天狗神社。
廃神社というより宗教をテーマにしたB級スポット的な匂いがする施設。金網越しでも雰囲気抜群で楽しめたが、実際に営業していて楽しい場所かと聞かれたら答えに困る。それでもバブルの頃は人気があったというから凄い。母体である新興宗教は今も健在ということだが、この場所についてどう考えているのだろうか。