廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

悲しみの甲府駅周辺散策

山梨県北杜市で宿を取った私は朝、目覚めてからタクシーで甲府駅へ向かう。

 

こんなはずじゃなかった。

後悔ばかりの人生を歩んでいる。だけど泣き言は嫌いだ。

それでも今回ばかりは許してくれ。遭ってしまったのだよ交通事故。

 

休日前夜の深夜1時、星空の写真を撮りに長野県諏訪市へ向かう途中、いきなりセンターラインを割ってきた車と正面衝突。嘘だろと思った瞬間に激突していた。

 

原因は相手の居眠り運転。愛車はおそらく再起不能の損傷を負っている。私は物に愛着

を持つタイプだから余計に辛い。

 

休日はとんだ悪夢から始まった。

甲府駅に到着。

昨晩は車のシートを倒して眠った夢を見た。涙を拭ってくれる相手はいない。

本来なら長野県で明け方まで星空と夜景、その後は野鳥撮影と計画していたのだが・・・

 

相手の保険屋からの連絡がない。

このまま帰ったとしても身延線だと電波が届かない可能性もあるし、街中を散策してから帰ることに決めた。

 

甲府駅南口の信玄さん。

ノーモア関ヶ原とは絶対言わない風格があります。

 

北口の信玄さん。

すっかりお爺ちゃんですね。

 

当てなく歩くのはいつも通りだが、ここまで空虚な気持ちで街と向き合うのは初めてかもしれない。

 

餃子をテイクアウトできる喫茶店

 

あの惑星はオリオン通りだったっけ?

 

季節は巡り冬仕様でふっくらしたチュン子。

久しぶりの野鳥撮影を凄い楽しみにしていたのだけど、しばらくは重いレンズは担げないかな。

 

今の時点でカメラのレンズを上に向けるのが辛い辛い。

 

裏通りへ。

当日は駅前を中心に祭りが開催されていた。表通りは人が多い。

ふられ気分ならrock 'n' roll。ひそむように微笑んだら私はダイナマイト。

 

うっすら残るVictorの怨念。

 

心は晴れないが、愛車を失った喪失感によく合う場所だ。

 

ここも本当に変わらない。

昨年来た際も同じ場所に同じゴミがあった気がする。

 

たぶん帰ってこない私の車。

 

懐かしのオリンピック通り。

確かブログでも記事にしたっけなー。その時に無かった卓球カフェなる店には興味津々です。

 

 

haikutu.hatenablog.com

 

 

オリンピック通りの横にはたき通り。

一応表通りだけど、ここまで離れると人の流れも穏やかだ。

 

甲府駅周辺は昭和レトロな場所が目白押しです。

 

オリンピック通りの横は特殊入浴店が多い。写真を撮る際は人がいない時を選ぼう。

 

この南銀座のアーケードを通り過ぎると片蓋式のアーケード街。こちらは普通の商店街。

 

ダウン服が特売されているプラザコア。

 

これから起こる面倒臭いことは一旦忘れてカメラ片手にスナップする。

 

信玄祭りでは地元密着系のアイドルが歌って踊っていました。

 

キラキラしていて羨ましい。フリフリの服がとっても似合っています。

 

せっかく目線をくれたのにピントを外す腕の無さ。

 

甲府駅前は路地という路地に大人なお店が点在している。

 

明日には1609件となっていることが確定している電光掲示板。

 

北口にあるこの建物は校舎だった。つまりは廃校だ。

 

北口にあるレトロな通り。

後ろに見えるガスホルダーが景観をぶち壊している。

先々月に新潟でニコタン見ていた時はこうなるとは予測してませんでしたねぇ。

 

北口に来た理由はもちろん新天街を訪問すること。

駅前の作られたレトロなものよりエイジングされた本物を求ム。

 

相変わらずだ・・ん?

 

なんか短くなってないかい・・・。

スナック「ハワイ」があったはずの場所が削られているぞい。

 

極龍さんの看板も降ろされているし、諸行無常だ。

 

 

haikutu.hatenablog.com

 

 

徐々に削られている新天街に寂しさを覚えつつ駅へ引き返す。

 

南口に比べると店も人も少ないけれど、どこか暖かい街並み。

 

〆に向かうはヨドバシカメラ

 

諏訪に諏訪姫。

本当なら諏訪にいたんだよなーと悲しみがフラッシュバック。どうかいいことありますように。

 

 

拝啓、私の愛車へ。

2年間という短い間だったけれど私を色々な場所へ運んでくれてありがとう。

時には無茶な道も通って擦り傷だらけにしてごめんよ。まさかこんな別れになるとは思いもしなかった。思い出は消えないよ。