廃屈な日々〜旅と廃墟の回顧録〜

静岡県を中心にちょっと違った旅の記憶と記録。

山梨県

大日影トンネル遊歩道 山梨県甲州市勝沼町 

8年ぶりに再開した明治のトンネル 猛暑の続く2024年の夏・・・ もはや35℃程度では誰も驚かなくなって久しい今日この頃。 日本全国逃げ場のない暑さ、避暑地なんてどこにもないんだ。涼を求めて往く果ては地下世界しかないと思うのですよ。 ・・・というわけ…

オリンピック通り 山梨県甲府市 【再訪】

甲府オリンピック2024 熱戦の続くパリ五輪。 気がつけば自分と同年代の選手がほとんどいなくなった。新たな舞台で活躍していく彼らを傍目に相も変わらず陰気な趣味を満喫している次第でございます。 ・・・。 さて、パリ五輪にかこつけて甲府市にあるオリン…

廃校 北杜市立増富小学校 

全校児童9人の小学校 山梨県北杜市立増富小学校 沿革 昭和63年 東北小と北小を統合する形で開校 平成元年 新校舎完成 平成10年 塩川ダム竣工 平成15年 ホームページ完成 平成16年 市町村合併により北杜市誕生 平成24年 須玉小学校に統合され廃校となる みず…

桜舞い散る木造校舎 山梨県 廃校 

散りゆく桜 朽ちゆく校舎 晩春に訪れた廃校。 満開の桜を期待したが時すでに遅し。非情にも桜の多くは散っていた。 山間の集落にある木造校舎。 校舎といっても分校であるため教室ひとつ分しかない。 1963年開校、1988年閉校と現役期間より長い余生を過ごし…

富士吉田市 月江寺駅周辺の赤線跡と昭和の盛場

月江寺駅周辺に残る昭和の残影 久しぶりに富士吉田を訪れたため月江寺駅周辺の様子を定点観測的にレポート。 ・・・定点観測といってもこのブログでは新世界乾杯通りを軽く触れた程度だっけか。 簡単に今回訪れた場所を紹介。山梨県富士吉田市の月江寺駅周辺…

訪日観光客で凄いことになっている富士吉田市

2024年3月 富士吉田訪問記 久しぶりの富士吉田市は訪日観光客でごった返していた。 富士吉田はコロナ禍以前から訪日外国人の数は多かったものの、人が集中するエリアは忍野八海など観光地と富士吉田駅周辺の印象だった。それが富士吉田駅から1.5kmほど離れた…

不二阿祖山太神宮 富士吉田のカルト神社

富士山麓の古代王朝 2024年。とあるスポーツ選手と歌手の方の離婚が発表された。 その時に耳にしたのが世界平和人道支援団との関わり。活動の母体は宗教団体として知られる不二阿祖山太神宮のものであり、かな〜りオカルトめいた主張をしていたりする。せっ…

秋の清里高原 〜廃墟を添えて〜

絶景溢れる秋の清里高原 紅葉狩りは・・・清里高原が一番ョ! 有名な赤い橋。これは映えますなー。 朝イチは野鳥撮影。 その後に観光スポットを回った。 吐竜の滝。 駐車場から徒歩10分程度でこの絶景。 画面右に虹が出ておられます。 三脚担いで行ったけどN…

復活のMILK POT メルヘン廃墟タウン 清里駅前の今

廃墟となったメルヘンの町 かつては観光客で溢れかえるメジャー観光地だった清里。 その全盛期は昭和後期から平成初期、いわゆるバブル期に当たる。メルヘンでファンシーな雰囲気のある避暑地として注目を集め、駅前の商店には多くのタレントショップが並び…

擬洋風 藤村式建築を巡る③ 山梨県

山梨県の過去の姿を思い浮かべる haikutu.hatenablog.com haikutu.hatenablog.com 1日で全ての場所を巡ることはできたものの、日没に間に合わなかったため2日目へ突入。残り2件を紹介していこう。 旧室伏学校 旧室伏学校は牧丘郷土資料館として使用されて…

擬洋風 藤村式建築を巡る② 山梨県

令和の世に残された明治の建築物を訪ねる。 haikutu.hatenablog.com 前回の続き。 北杜市から甲府市へ、さらに都留市まで擬洋風建築を求めて山梨県を横断していく。 藤村記念館 甲府駅北口の目の前にある藤村記念館。 駅前の広場にあることから目にしたこと…

擬洋風 藤村式建築を巡る① 山梨県の廃校

文明開花の音がする 山梨県で気にはなっていたけど守備範囲外だった物件がある。 甲府駅や道の駅で見かけるインク壺みたいな建物。重要文化財的な校舎であることは知っていたが、今まで深掘りすることなく通り過ぎていた。改めて調べ直すと明治時代初期に建…

山梨県 湯村温泉を歩く

山梨県の県道6号線を車で走っていると目に付くのが湯村温泉のネオン管。 以前から気になっていたものの、ここを走る時は他に用事があったり時間を急ぐ場面が多く幾度となく通過していた。 調べた限りだと、規模も小さく「湯村温泉」と検索すると兵庫県の湯…

悲しみの甲府駅周辺散策

山梨県北杜市で宿を取った私は朝、目覚めてからタクシーで甲府駅へ向かう。 こんなはずじゃなかった。 後悔ばかりの人生を歩んでいる。だけど泣き言は嫌いだ。 それでも今回ばかりは許してくれ。遭ってしまったのだよ交通事故。 休日前夜の深夜1時、星空の…

新世界乾杯通り 富士吉田の赤線だった路地裏飲食店街

消えゆく昭和の街並みを探して早何年か。 そのまま消えていってしまったものもあれば蘇ったものも少なくない。 富士吉田の月江寺にある新世界乾杯通りも「昭和レトロな街並みを残す」という思いから2015年に再開発プロジェクトが発足され、2016年にそれまで…

山梨県 下部温泉散策記②

前回に続き下部温泉を散策していく。 温泉街まで残り500mの場所からスタート。 無料駐車場がある。そしてここから先は大型バスの乗り入れは禁止となる。 フロントガラスに行き先を書かなければいけない制約があるようで、そこに至るまでの想像が捗る。 隣に…

山梨県 下部温泉散策記①

山梨県の山間にある下部温泉郷。 かの有名な武田信玄のひとつとも言われている。今回は約10年ぶりの訪問となった。 山間に位置しながら甲府市からも程近く、中部横断自動車道の開通もあって静岡県側からでもアクセスがしやすい上に、JR身延線の沿線でもある…

山梨県甲府市 新天街 

甲府駅の栄えていない方面である北口から約1km離れた場所に渋すぎる飲食店街がある。 その名も新天街。 前回の記事で触れた御殿場の新天地と似通った名前であるが、銀座の名前を冠する場所が日本中で見られるとおりにこの界隈では珍しい名前ではない。 広め…

山梨県 山中湖 洗心寮と地下金庫の廃墟

前回の記事であるメッシーナ美術館の敷地内。 その隣には運営の母体であった証券会社の研修所兼保養所の建物が残っている。 美術館より若干高台に位置し、山中湖を見渡すことができる。洗心寮という施設であるが、美術館よりも少し時間を遡った高度経済成長…

山梨県 廃墟 山中湖メッシーナ美術館 

富士山の雄大な景色が楽しめる富士五湖エリア。 山中湖側から見る雪の積もった厳冬期の富士山は荒々しくも神々しい。 現在でもそれなりに人気のある観光地ではあるものの、光あれば影あり。ここにも多くの廃墟が存在している。 今回訪れたのは1992年に証券会…

山梨県甲府市 オリンピック通りを歩く

2021年東京五輪。数々のゴタゴタを経て開催が予定されている。 日本では1964年の東京五輪の他に冬季は札幌、長野と過去に三度の大会があった。 聞くところによると山梨県甲府市にもオリンピックの名前を冠する場所があるらしい。 その名もオリンピック通り。…

かつて元祖国際秘宝館だった山梨県ドンキホーテいさわ店の閉店

かつて日本中に存在した観光スポット秘宝館。 秘宝館とは性風俗に関する物品を陳列している、言わば性のテーマパーク的な施設である。70〜80年代に興隆を極めたものの90年代に入ると客足の減少もあり、多くの場所で閉館が相次いだという。現在、小規模で他施…

山梨県の中華ハコモノ 大門碑林公園

ニイハオ! 今回は山梨県の市川大門町にある大門碑林公園へ行ってきた。 碑林とはなかなか日常生活では聞いたことのない言葉。非日常な空間がそこで待っている。 アイヤー! 道沿いから見えるこの景色だけで香ばしいオーラが隠しきれていないアル。 入り口へ…

バブルの遺構 魅惑の廃ホテル

魅惑の廃ホテルでバブルの幻想を見た。 バブル時代の廃墟は独特の哀愁が漂っている。 昭和と平成の狭間の強烈な時代の残り香のせいなのか。 今回の訪問は2020年12月。 山梨県北杜市清里高原に存在する廃ホテル。 バブル時代を知らない私がそれを絵に描いたよ…