長野県の山間部を車で走っているとそれは唐突に現れた。
パチンコ新天地。
残念ながら解体工事が進んでいる。ほぼ骨組みだけとなっている状態だった。
太陽のようなシンボルマークの看板。
郊外のパチンコ屋らしく広い駐車場。
何もないかと思ったら不法投棄されている家電が残る。草刈りを終えて冬を迎えたのか枯れた草木が後ろに積まれていた。
冬から春へ変わる時期。新緑の伊吹が始まっていた。
これは倉庫か・・・。
パチンコ屋といえば近くに例の店があるはずなのだが。
やっぱりあったよ古物商。
パチンコ屋とは一切関係のない店。しかし、偶然にも玉やメダルと交換できる特殊景品を買い取ってくれる不思議な店です。
カレンダーの日付は2001年。今から20年以上前に閉店したらしい。
分かっちゃいたけど味気のなくなった店内。
何かあれば面白いのだけど・・・。
解体で店内設備は全て撤去された様子。それでも少しだけ残留物を見つけることができた。
チラシ。
今でもCMで見るファン感謝祭。昔からあったのね。
キャビン85。
全日遊連の小冊子とカタログ。
こんなもんかなと思っていたら足元にそれは輝いていた。
大量のパチンコ玉!
たった一発で人生が変わる、そんな瞬間がきっとやってくる。
パチンコ屋廃墟。
後になって調べてみると有名な物件だった。たぶん私も雑誌か写真集で目にしたことのあった場所。2022年頃に解体工事があり、パチンコ台やドル箱など設備が撤去されたと思われる。もう少し早く気づいていればと悔やまれる。斜陽産業と言われて久しいパチンコ業界。こんな山奥にも建てられていたなんて・・・。かつて娯楽の王様であった姿を垣間見た気がした。